2014 Fiscal Year Research-status Report
大学図書館の学習支援空間における人材育成プログラム・モデルの構築
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23500296
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
呑海 沙織 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (60523173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 智惠子 筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (40283030)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2017-03-31
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Keywords | 学習支援 / 大学図書館 / ラーニング・コモンズ / 学生アシスタント |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 国内の大学図書館における学習支援空間の実態を把握することを目的として,主としてラーニング・コモンズを設置している大学図書館を訪問し,学習支援および学生アシスタントの役割や意義についてインタビュー調査を行った。 2. アメリカの大学図書館における学生アシスタントに関する実態調査の結果を学会発表した。溝上智恵子,呑海沙織「大学図書館における学生アシスタントの研究:アメリカの大学図書館調査から」日本高等教育学会第17回大会,2014.6.28,大阪(大阪大学) 3. 大学図書館における学習支援について,著作を発表した。主なものは下記のとおりである。 (1)呑海沙織,溝上智恵子.日本の大学図書館における学習支援の現状.世界のラーニング・コモンズ-大学教育と「学び」の空間モデル(溝上智恵子編著).樹村房,2015.3,262~280,(2)呑海沙織.大学図書館におけるラーニング・コモンズと境界線の溶解.図書館トリニティの時代から揺らぎ・展開の時代へ(川崎良孝編著).京都図書館情報学研究会,441~467 4.大学図書館と学生アシスタントについて,これまでの研究成果を発表するとともに,現場の図書館員および学生アシスタントと議論することを目的として,2015年3月8日に日本図書館研究会大学図書館研究グループ例会として,「大学図書館と学生アシスタント」を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は,大学図書館における学生アシスタントの意義を明らかにし,その育成プログラム・モデルを構築することである。本研究プロジェクトは5年計画であり,当該年度は第4年度にあたる。国内外の大学図書館における学習支援の状況,学習支援における学生アシスタントの役割,ラーニング・コモンズにおける学生アシスタントの意義等について,順調にインタビュー調査などを行うとともに,研究成果を発表しており,研究は概ね順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで,国内外の大学図書館やラーニング・コモンズにおける学生アシスタントの役割や意義について調査を続けてきたが,最終年度である来年度においては,これらの総括を行うとともに,研究成果としてまとめ,発表する。また,学生アシスタントの育成プログラムを完成させ,評価を行う。
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Causes of Carryover |
研究成果を発表するための研究例会を開催したが,発表者2名分の旅費および謝金を別予算から支出することができたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究打ち合わせのための交通費および研究成果発表に使用する。
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Research Products
(7 results)