2013 Fiscal Year Annual Research Report
閲覧者の興味と感情を重畳して他者への感化を促す「情動WEB」の構築
Project/Area Number |
23500326
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
小俣 昌樹 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (60402088)
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Keywords | 情動推定 / 感情価 / 覚せい度 / 生体信号 / 興味度 |
Research Abstract |
本研究の目的は,さまざまなWebコンテンツに関するユーザの感情や興味を生体信号から推定するためのモデルを構築することである. この目的において,前年度までに,感情を生起する静止画に関する閲覧者の感情価と覚せい度を生体信号から推定するモデルを構築した. 最終年度となる平成25年度は,Webコンテンツを閲覧したユーザがそのコンテンツへどの程度興味をもったかを推定するために有効な生理指標を解明するための実験と分析を行った.具体的には,Web上の映像コンテンツ(通信販売の商品紹介)を視聴したユーザのその映像への興味の主観的評価結果と視聴時の生体信号の変化との関係を調査した.質問紙調査の項目は,必要性,印象,好感,新奇性,購買意欲,関心,用途明瞭性,有用性,利便性,魅力,価格妥当性の11項目である.また,測定した生体信号は,脳波,脳血流(HEG),呼吸運動,指先皮膚コンダクタンス変化,指尖容積脈波である.これらのデータについて重回帰分析を行った結果,映像への興味に関する主観的総合評価値が高い場合,視聴中の脈波の高周波成分と低周波成分との比に基づく値が高くなる傾向があること,脳血流のHEG率が低くなる傾向があること,および脈波の高周波成分のパワー値が低くなる傾向があることがわかった. ここまでの研究結果について,情報科学技術に関する国内フォーラムおよびコンピュータグラフィックスや仮想現実技術に関する国際会議で発表した.
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Research Products
(3 results)