• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

心を読むことによるコミュニケーションの創発

Research Project

Project/Area Number 23500327
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

伊藤 昭  岐阜大学, 工学部, 教授 (40302301)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 寺田 和憲  岐阜大学, 工学部, 助教 (30345798)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywords心を読む / 人と人工物
Research Abstract

研究計画に述べたことにしたがい、研究を行った。すなわち、人同士が未知の協調問題解決課題において、予め言語が共有されていない状況下で、どのように記号に意味を付与し、コミュニケーションを確立していくかを、様々な課題、コミュニケーションに用いられるメディア、事前に共有されるドメイン知識などを変化させて調査した。具体的に用いたコミュニケーションメディアは、色相信号、単音信号、骨格の動きである。また、課せられた協調課題についても、役割が非対称なもの、相互に利用できる知識が非対称なもの、役割は同一であるが問題解決に協調が不可欠なもの、など様々である。いずれの場合も、様々な誤解、不一致はあるものの、被験者は最終的にはコミュニケーションを成功させている場合が多かった。このような問題を人が解決する様子を詳細に分析することにより、各メディアの特性、信号共有化のプロセスのモデル化、また一部人の振る舞いを計算機プログラムでシミュレートすることを行った。 上記と並行して、同じ振る舞いをする「相手エージェント」に対しても、それを人(被験者)が人(心がある)と考えるか、それとも機械(心がない)と考えるかで、未知の相手エージェントに対して採る方略が大きく変化することを確認した。これは、今後「心がある」と人に認知される機械を開発していく上での有用な知見になる。 これらについて、国際会議、誌上での発表を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究業績の欄に記述したとおりで、ほぼ当初計画の目的を達成できている。ただ、コミュニケーション確立過程の詳細データについては、予想外に複雑であった。逆に言えば、人のコミュニケーションの特性について、興味深いデータが大量に蓄積されており、今後精力的な分析を必要とする。

Strategy for Future Research Activity

実験のデータが大量に蓄積されているが、詳細な分析はまだそれほど進んではいない。まずそれらの分析が優先順位の一番として実施される。次に、その中で明らかになったこれまでに気づかれなかった点、昨年度の実験での不足データ、などを考慮して、新しい発展に従ったシステムを開発、追加実験も行う予定である。今後は、これらの一連の実験を通して得られた知見から、人の行動をシミュレートできるシステムの開発に着手する予定である。 また、人が対人間と対機械とで振る舞いを変化させる様子を分析、モデル化することで、「人らしさ」の本質を追究するとともに、「人に心を読ませる」インターフェースの実現を目指す。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

当初の研究計画通り、データの分析用の計算機、人の行動をシミュレートするプログラムを作成する計算機を整備する。また、国際会議、誌上発表を含めて、成果の発表に努める。

  • Research Products

    (3 results)

All 2012 2011

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Dennettの論考による3つのスタンスの検証2012

    • Author(s)
      寺田 和憲 and 岩瀬 寛 and 伊藤 昭
    • Journal Title

      電子情報通信学会論文誌(A)

      Volume: J95-A Pages: 117-127

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 人間はロボットに騙されるか?--ロボットの意外な振舞は意図帰属の原因となる2011

    • Author(s)
      寺田 和憲 and 伊藤 昭
    • Journal Title

      日本ロボット学会誌

      Volume: 29 Pages: 43-52

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] The Sharing of Meanings of Signals Through Limited Media in Two-player Games2011

    • Author(s)
      Akira Ito and Kazunori Terada
    • Organizer
      20th IEEE International Symposium on Robot and Human Interactive Communication (Ro-man2011)
    • Place of Presentation
      Atlanta, U.S.A.
    • Year and Date
      Aug. 1 2011

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi