2013 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変マウスを用いた幼弱期GABAシグナルの機能に関する分子形態学的解析
Project/Area Number |
23500413
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
高山 千利 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60197217)
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Keywords | GABAergic signaling / GAD / VGAT / KCC2 / GABAergic synapse / GABA transporter |
Research Abstract |
1.GABAシグナルの正常発達変化について(1)脊髄のGABA排出系と(2)三叉神経脊髄路核におけるGABA回路の2つを明らかにし、論文として発表した。(1)のGABA排出系は、他の領域と異なり、特徴的な発達が認められた。(2)の三叉神経脊髄路では脊髄後角と類似した発達過程が見られた。 2.GABAの発生、再生に関する機能を解析する目的で、顔面神経の再生課程におけるGABAシグナルの変化について解析を行い、総説に纏めた。その結果、舌下神経系の場合とよく似ていた。ただ、舌下神経では明らかにすることが出来なかった機能回復との関係が明らかになった。 3.遺伝子改変マウスにおける形態学的解析を行った。その結果、GAD,VGAT,KCC2いずれのノックアウトマウスにおいても、脊髄後角のニューロン(数、分布)に異常が認められた。前角は明確な異常が認められなかった。これらの分子はいずれも、脊髄後角で多く発現することから、機能と形態異常に相関が認められたことになる。しかしながら、期間中に、そのメカニズムの解析をすることが出来なかった。
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Research Products
(13 results)
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[Presentation] マウス舌下神経核における吸息性リズム発火の発達変化.2013
Author(s)
Akihito Okabe(岡部明仁), Akiko Arata(荒田晶子), Chigusa Shimizu-Okabe(清水-岡部千草), Shiro Konishi(小西史朗), Atsuo Fukuda(福田敦夫), Chitoshi Takayama(高山千利)
Organizer
第36回日本神経科学大会
Place of Presentation
国立京都国際会館
Year and Date
20130620-20130623
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