2013 Fiscal Year Annual Research Report
高精度電気インピーダンス測定技術を用いた肺および循環機能のリアルタイムモニタ開発
Project/Area Number |
23500564
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
根武谷 吾 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (00276180)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相馬 一亥 北里大学, 医学部, 名誉教授 (00112665)
今井 寛 三重大学, 医学部附属病院, 教授 (00184804)
小池 朋孝 北里大学, 大学病院, その他 (90523506)
|
Keywords | EIT / ウェアラブル / 導電性布繊維 / 肺機能 |
Research Abstract |
本研究では、布製ベルトを胸部に巻くだけで肺の機能画像(EIT)が得られるウェアラブルEITの開発を行ってきた。昨年度の研究において、ウェアラブルEIT試作機がほぼ完成した。このEITは、8個または16個の電極を用いて肺密度・肺気量・肺血流をリアルタイムでモニタできるものである。この試作機を用いて臨床現場で評価を行ったところ、モニタ用の情報表示とシステムの取り扱いに難があり、さらに布製ベルトが適応できる症例が非常に少ないことがわかった。そこで昨年度は、これらの問題解決を中心として研究を行った。 まず、医療スタッフが簡単にEIT測定とモニタを行えるソフトウエアを開発した。これは、ノートPCのタッチ画面からEIT測定・経時的モニタリング・解析を行えるソフトウエアである。次に、布製ベルトでの16個の電極部分が常に等間隔で伸長するベルト生地を開発した。この布製ベルトは高い量産性を有しながら、電極部分が0.12mΩ・mの体積抵抗率と30回のオートクレーブ相当の滅菌においても安定した導電性を確保できるものである。これらに開発技術に関して特許を6件申請した。さらに、電極が測定対象表面と非接触状態でも、EITの測定が可能な非接触測定のための基本技術を確立した。今後は本学大学病院ICUと三重大学付属病院ICUにおける臨床評価と平行して、事業化に向けた量産型ウェアラブルEITの開発を進める。
|