2013 Fiscal Year Annual Research Report
嚥下障害に対する高電圧パルス電流を用いた電気刺激療法の効果
Project/Area Number |
23500588
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
松元 秀次 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (80418863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川平 和美 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (20117493)
下堂薗 恵 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30325782)
衛藤 誠二 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70295244)
緒方 敦子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (40305123)
中村 康典 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (30315444)
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Keywords | 嚥下障害 / 嚥下機能 / 電気刺激 / 高電圧パルス電流 |
Research Abstract |
本研究では、電気刺激療法を用いて嚥下に関与する筋群を選択的に刺激することで、嚥下障害に対する新しい治療法の確立を図った。具体的には、透視下で舌骨や喉頭の運動を確認し、最も筋収縮を誘発する刺激ポイント(モーターポイント)の特定を行い、効果的に電気刺激療法を行う方法を考案した。 経過としては、平成23年度は、健常者での検討を行い、高電圧パルス電流(High Voltage Pulsed Current;HVPC)を用いた電気刺激療法による嚥下機能に与える影響を明らかにした。論文報告も行った(外山慶一、松元秀次、ほか.総合リハビリテーション 39(10)、p977-985、2011)。平成24年度は、HVPCを用いた電気刺激療法による嚥下機能改善効果を検証し明らかにするために、嚥下障害と診断された患者に対して、安全性の確認とともに電気刺激療法による訓練効果を舌骨や喉頭の動き、嚥下造影検査、嚥下内視鏡検査などで検証した。平成25年度は、平成23-24年度に引き続き、HVPCを用いた電気刺激療法による嚥下機能改善効果を検証し明らかにした。電気刺激療法の終了した患者に対して、治療前と同じ診査・評価・解析を行い、得られたデータを学会で発表し、論文にまとめて投稿した(Toyama K, Matsumoto S, et al. Neurol Med Chir (Tokyo). 2014)。 治療効果をフォローしながら嚥下機能や舌骨・喉頭の動きを解析し、有効性を実証することで電気刺激治療が今後の嚥下障害患者への新しい治療法の一つになると考えられた。さらには、誤嚥性肺炎の予防にもつながる可能性が高く、社会に対しても非常に価値ある研究といえる。
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Research Products
(3 results)