2012 Fiscal Year Research-status Report
メンタルプラクティスの効果的な実践方法の開発に向けた神経生理学的検討
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23500602
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
東 登志夫 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40244090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 憲一 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (90280198)
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Keywords | メンタルプラクティス / 経頭蓋磁気刺激 / 運動誘発電位 / 運動イメージ / 健常成人 |
Research Abstract |
本年度は,実験①:運動イメージ課題において,同時に運動イメージ課題と関連した感覚情報を提示することが,1人称運動イメージの想起の鮮明度を高めるかどうかを経頭蓋磁気刺激(TMS)による運動誘発電位(MEP)を指標とした大脳皮質運動野の興奮性変化と主観的な運動イメージの鮮明度評価によって検討する実験の継続実験を行った. また,同時に実験②として,運動イメージ課題における補助的手段として映像提示を行う場合,提示する映像の視点の違いにより主観的なイメージの鮮明度が異なるのではないかという仮説を立て,実験①と同様に経頭蓋磁気刺激(TMS)による運動誘発電位(MEP)を指標とした皮質運動野興奮性と主観的な運動イメージ鮮明度評価(VAS)によって検討する実験を開始した.映像の視点に関しては,1人称視点,3人称視点,側方視点と3条件とした. 結果としては,現在までの所,概ね仮説通りのデータが収集できており,実験①は感覚情報を同時に提示することが主観的な運動イメージの鮮明度や運動イメージ中の大脳皮質運動野の興奮性をより高めること,実験②では1人称視点が他の視点と比較して主観的な運動イメージの鮮明度や運動イメージ中の大脳皮質運動野の興奮性がより高まる結果がでている.今後は,さらに被験者数を増やし,統計学的な分析を行って最終的な考察を行う予定である.本研究の結果は,リハビリテーションの臨床における効果的なメンタルプラクティスの方法論に示唆を与えるものと考える.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が,研究の初年度(6月末)で移動したため,新所属である長崎大学における実験環境の構築に時間を要したため.
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Strategy for Future Research Activity |
新所属での研究環境は整い,予定していた2つの実験も共に開始している.今後は,両実験共に,被験者数を増やしてデータ解析を行い.最終的なまとめの段階に入って論文を執筆する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度はも実験遂行に必要な消耗品,データ処理車金及び研究分担者との打ち合わせ旅費,英文校閲費等を計上する.
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Research Products
(3 results)