2013 Fiscal Year Annual Research Report
都市部在住高齢者の外出特性と外出頻度低下をもたらす物理的環境因子に関する研究
Project/Area Number |
23500654
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
橋本 美芽 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (80347278)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 裕 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (50458585)
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Keywords | 高齢者 / 外出行動 / 外出頻度 / 閉じこもり / バリアフリー / 都市環境 / 居住環境 |
Research Abstract |
本研究は、都市部在住高齢者を対象に、高齢者の外出行動の特性と外出頻度に影響を与える住環境やまちづくり等の物理的環境因子の抽出を目的とした。 一次調査は、東京都A区の重点整備地区3地区に居住する65歳以上の高齢者を対象とした郵送調査を実施した。外出頻度低下者は外出頻度維持者に比べ、通院を除く外出目的の上位3項目は買い物、散歩、友人に会う、で同一であったが、回答は有意に低く地域社会との交流の狭小化がみられた。公共交通機関の利用も有意に低下している。男性では、外出先も上位3項目は同一であったが有意に低いという結果を得た。住環境では、主観的健康感の低下と居住階に関連がみられた。主観的健康感の低下は外出頻度に影響を与えた。エレベーターの設置は、主観的健康感の低下者に対しては外出頻度の改善に影響することが示された。外出に不便を感じる理由としては、頻度低下者と頻度維持者共にトイレの不足とベンチの不足を挙げ、有意差はみられなかった。外出頻度別にみると、青信号の時間、荷物の持ち運び、自転車のマナーへの要望で有意差がみられた。 二次調査は、外出頻度維持者を対象にヒアリングを行った。買い物は、ほぼ毎日徒歩または自転車で10分以内が70.4%を占め近隣へ頻繁に訪れる様子がわかった。これと比較して、病院への通院は、徒歩または自転車が多く公共交通機関の利用も増えるが、10分以内が59.1%を占めた。友人宅へは、週に1回から月に3回が65.9%を占め、公共交通機関を利用し20分程度をかけて出かける者が多くみられた。遠いと感じる外出先として公共交通機関を利用する場所を挙げる者が63.0%を占めたにもかかわらず、友人との交流は高齢者の外出意欲や移動範囲の拡大と維持に貢献することが示された。 高齢者の外出を阻害する因子の抽出と共に、頻度維持に影響する外出行動の特性を把握することができた。
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Research Products
(2 results)