2012 Fiscal Year Research-status Report
東アジアのスポーツ・ナショナリズム――国家戦略としての有効性と国際協調の展望
Project/Area Number |
23500752
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
土佐 昌樹 国士舘大学, 公私立大学の部局等, 教授 (10237084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 淳子 国士舘大学, 体育学部, 教授 (70207207)
大澤 清二 大妻女子大学, 付置研究所, 所長 (50114046)
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Keywords | スポーツ / ナショナリズム / 東アジア / 日本 / 中国 / 韓国 |
Research Abstract |
夏期休暇期間を利用し、研究分担者の田原淳子および研究協力者の小石原美保とともに中国の上海、北京において合同で10日間の集約的なインタビュー調査を実施した。研究協力者である上海大学の陸小聰教授の多大な協力により、上海体育学院、国家体育総局体育社会科学研究所、北京体育大学などを訪問し、通訳の助けを借り ながらスポーツ分野の専門家にインタビューをおこなった。こうした集約的な調査研究をおこなうことで、中国のスポーツ政策と現実について概観的な理解を得ることが可能になった。メディアの役割やスポーツ関係者の意識についても、かなり深い理解を得ることができた。 日本においても随時、研究会合を重ね、スポーツジャーナリストへのインタビューも実施した。これまでの知見を生かし、平成25年度は中韓から2名ずつ研究者を招聘し、秋に総括的な国際シンポジウムを開催する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究協力者である上海大学の陸小聰教授の協力に負うところが大きい。
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Strategy for Future Research Activity |
実地調査の部分は、予定していた内容をほぼ達成できた。今後は研究会合を重ねて日本人研究者間の共通理解を進展させ、成果をまとめて国際シンポジウムの開催に備えたい。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
日本調査を限定的に実施し、成果をまとめるための必要経費以外は、すべての予算を国際シンポジウムの開催に注ぎ込む計画である。中韓からの招聘旅費に加え、発表言語が日中韓の三カ国語にわたるため、同時通訳にかなりの経費が必要となる。
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