2013 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアのスポーツ・ナショナリズム――国家戦略としての有効性と国際協調の展望
Project/Area Number |
23500752
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
土佐 昌樹 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (10237084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 淳子 国士舘大学, 体育学部, 教授 (70207207)
大澤 清二 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 所長 (50114046)
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Keywords | スポーツ / ナショナリズム / 東アジア / 日本 / 韓国 / 中国 |
Research Abstract |
本研究計画全体の総括として日中韓の代表者を招聘し、国際シンポジウム「東アジアにおけるスポーツ・ナショナリズムと国際協調のゆくえ」を2013年11月30日に開催した。東アジアにおけるスポーツと民族・国家(nation-state)との関係について「政策や制度から見る視点」と「社会から見る視点」から各国の代表者が発表し、比較的で多元的な論議を深化させた。国ごとに歴史的経緯や制度的編成に違いはあるが、東アジア地域におけるナショナリズムの高揚とスポーツの政策的推進には明らかな結びつきが認められ、国際協調を推進するために有力な手がかりが含まれていることが確認された。シンポジウムの成果を出版化する計画が進行中である。 発表者と発表タイトルは次の通りである。第1部:土佐昌樹「問題提起」、イ・ヨンシク(体育科学研究院)「韓国スポーツ政策の変化と今後の展望」、Bao Mingxiao(国家体育総局研究所)「中国の体育体制と政策」、田原淳子「日本におけるスポーツ政策と国際競技大会」。第2部:Lu Xiaocong (上海大学)「競争と共生――スポーツにおけるナショナリズムとその転向」、コ・ウナ(体育科学研究院)「国家主義、企業民族主義、そしてグローバル化――キム・ヨナを通じてみたスポーツ・セレブリティと国家の意味」、小石原美保「活字メディアの言説を通してみる日本のスポーツ・ナショナリズム――スポーツ選手のアイデンティティの両義性」、森川貞夫(日本体育大学)「アジアでのスポーツによる国際協調と真のスポーツの発展のために」。
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Research Products
(1 results)