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2011 Fiscal Year Research-status Report

精神科リハビリテーションにおけるスポーツ活動の有効性-生理的ストレス反応の評価-

Research Project

Project/Area Number 23500815
Research InstitutionJuntendo University

Principal Investigator

中村 恭子  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (90365560)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 広沢 正孝  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (60218831)
細見 修  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (30134274)
山倉 文幸  順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (20053358)
鈴木 利人  順天堂大学, 医学部, 教授 (10196850)
Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywords心身の健康 / 精神科リハビリテーション / スポーツ活動 / ダンス活動 / 生理的ストレス反応 / 唾液アミラーゼ / クロモグラニンA
Research Abstract

1.目的精神科リハビリテーションとしてのスポーツ活動には、体力の維持・向上のほか、ストレス軽減効果が期待されているが、その効果を実証的に評価した例は少ない。唾液成分中のアミラーゼ濃度は身体的・心理的ストレスの両方に、クロモグラニンA濃度は心理的ストレスのみに反応して上昇すると報告されており、侵襲性の少ない指標として精神疾患患者への適用が期待できる。本研究課題では、これらの指標を用いてスポーツ活動が患者に与える影響を評価することを目的とした。平成23年度は、唾液成分中のストレス物質の測定を試験的に実施し、運動とストレスとの関係を測るに適した物質の特定とともに、適切な測定・分析方法の検討を達成目標とした。2.方法および結果(1)一般健常者7名を対象に、唾液中のアミラーゼおよびクロモグラニンA濃度を1日3回、3日間測定し、測定値の安定性について確認した。測定値の日内変動はあまりなかったが、個人差が大きかった。したがって、効果測定は運動前後の2回で足り、結果は測定値よりも変化値の分析が重要であると判明した。(2)一般健常者10名を対象に、ダンス活動(フォークダンス、リズムダンス等)を実施し、運動前後のアミラーゼおよびクロモグラニンA濃度を測定した。アミラーゼ濃度は有意に増加したが、クロモグラニンA濃度は変化値に個人差があり、統計的な差はなかった。運動種目による個人のストレス反応特性の検討が課題となった。(3)精神疾患患者7名を対象に、週1回のダンス活動を実施し、運動前後のアミラーゼおよびクロモグラニンA濃度を測定した。アミラーゼ濃度は有意に増加したが、クロモグラニンA濃度は全体的に微減したものの差はなかった。健常者との比較においても各物質の変化値に差はなかった。ただし、各物質の測定値は患者群の方が運動前後ともに有意に高かったことから、患者の特性的なストレス反応の指標としての有効性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成23年度の達成目標のうち、唾液を用いた生理的ストレス反応の測定・分析方法を明らかにすることについては、一般健常者および精神疾患患者への予備実験を実施して適用可能性を確認できた。しかし、効果測定に用いたアミラーゼおよびクロモグラニンA濃度の測定値および変化値は個人差が多く、運動とストレスの関係を測る指標としての有効性については十分に検証できなかった。他の唾液成分内物質を含めて効果的な指標を再検討するとともに、さらに被験者数を増やしてデータを収集する必要性が認められ、課題が残った。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度には一般健常者を対象とし、平成23年度の研究で不十分だった、運動がもたらすストレス反応の測定にふさわしい物質の特定を図るとともに、当初の計画通り、ストレス軽減に効果的な運動プログラム選定のための実験を遂行する。平成25および26年度には、精神疾患患者を対象としたストレス軽減を目的とした運動介入実験を実施し、効果を検証する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成24年度は一般健常者のみを対象として基礎的なデータの収集に努める。(1)運動による生理的ストレス反応を多様なストレス物質を用いて測定し、効果測定にふさわしいストレス物質を特定する。(平成23年度の達成目標の一部)(2)多様な運動プログラムについて生理的ストレス反応および身体面・心理面の変化を測定し、ストレス軽減に効果的な運動プログラムを選定する。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 精神科リハビリテーションにおけるスポーツ活動の有効性の検討―生理的ストレス指標の活用の試み―

    • Author(s)
      中村恭子・広澤正孝・細見修・山倉文幸・鈴木利人・輪島留美子・木内瑞絵・田中那奈
    • Organizer
      第54回日本病院・地域精神医学会総会
    • Place of Presentation
      沖縄コンベンションセンター
    • Year and Date
      2011年11月19日

URL: 

Published: 2013-07-10  

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