2011 Fiscal Year Research-status Report
LDL受容体ファミリーLR11の糖尿病性血管障害における役割の解明
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23500870
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
鏑木 康志 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (40342927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 浩之 (卯木 浩之) 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (40323290)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 糖尿病腎症 |
Research Abstract |
糖尿病腎症の発症・進展におけるLDL受容体類似モザイク蛋白LR11の関連を検討するため、糖尿病腎症を発症する自然発症2型糖尿病モデルマウスKK-Ayを用いて各種臓器におけるLR11発現を継時的に検討した。LR11 mRNAレベルでは、高血糖を呈し始める8週齢ならびに16週齢KK-Ayマウスの心臓、肝臓における発現が対照マウスに比べ有意に亢進した。LR11蛋白質レベルでは、尿中アルブミン濃度が上昇し腎糸球体硬化像が認められる16週齢KK-Ayマウスの心臓、肝臓、腎臓においてLR11発現が対照マウスに比べ増加していた。現在、臓器におけるLR11発現上昇の機序に関する検討、ならびに腎臓におけるLR11蛋白質の発現部位の同定に関する検討を進めている。また、LR11ノックアウトマウスを用いた糖尿病腎症の発症・進展に関する予備検討を開始した。 一方、ヒト糖尿病腎症患者を対象としたLR11との関連についての検討も行った。これまでに対照健常人36人、合併症を併発していない2型糖尿病患者29人、網膜症を有する糖尿病腎症患者36人(病期2期18人、病期3期以降18人)を対象として血中LR11濃度を解析した結果、2型糖尿病患者群、ならびに糖尿病腎症患者群において血中LR11濃度が上昇する傾向を認め、特に腎症病期3期群では対照健常人群に比べ血中LR11濃度が有意に上昇した。現在、解析対象者をさらに追加して糖尿病腎症の病態との関連を精査している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
糖尿病腎症の発症・進展におけるLR11の関連を検討するに当たり、当初の研究計画に沿った実施が行われているため。
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Strategy for Future Research Activity |
糖尿病腎症の発症・進展とLR11との間に何らかの関連が認められる見通しが立ったため、当初の研究計画に沿って実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の使用計画から大きく変更する予定はない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Identification of tuberculosis-associated proteins in whole blood supernatant.2011
Author(s)
Tanaka T, Sakurada S, Kano K, Takahashi E, Yasuda K, Hirano H, Kaburagi Y, Kobayashi N, Le Hang NT, Lien LT, Matsushita I, Hijikata M, Uchida T, Keicho N
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Journal Title
BMC Infect Dis.
Volume: 11
Pages: 71
DOI
Peer Reviewed
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