2015 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のための訪問給食サービスにおける献立の改善とその仕組みに関する研究
Project/Area Number |
23500881
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
秋永 優子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70167948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 修 長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 准教授 (10222168)
下村 久美子 純真短期大学, 食物栄養学科, 教授 (00369828)
阿曽沼 樹 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (40452700)
キ須海 圭子 九州女子大学, 家政学部, 講師 (20601412)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2016-03-31
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Keywords | 配食サービス / 自治体 / 献立 / 評価票 |
Outline of Annual Research Achievements |
基礎調査において、自治体ごとに配食サービス利用者による利用回数を算出したところ、利用回数の平均が20回以上である自治体が12ヶ所みられた。利用回数の多い自治体に注目すると、サービス実施上のねらいについては、12自治体ともに、「栄養バランスのとれた食事提供」をねらいとし、「利用者である高齢者の栄養状態の改善」もねらいとしていた。他方、配食する食事内容に対する栄養量の基準は、「ある」と回答した7ヶ所のうち、たんぱく質を含んでいたのは3ヶ所だけであった。また、食事内容に対する栄養量の基準がないところはいずれも、献立構成の指定はなかった。栄養量の基準に対して献立のチェックを行っている自治体は、1ヶ所であった。 そこで、利用者に十分な栄養量が提供されていることを保障するために、献立の評価法について検討した。本研究者らがこれまでに取組んできた学校給食や幼稚園給食の献立評価と異なり、様々な業者がサービスの提供者として参入している配食サービスの場合も、だからこそ献立の評価が必要であると言える。その一方、個人業者でも容易に算定できるような、困難でない評価法であることも必要である。配食サービスの食事において、栄養量の確保とともに食べ続けられる食事として「おいしいと感じられる」ものであることが重要であるため、これらを満たす献立評価票の提案について検討した。 あわせて、高齢者は粗食を心がけ、肉を減らした方がいいと思い込んでいる人が多いという実態を踏まえ、低栄養を回避するために行う食育の方法について検討した。
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Research Products
(1 results)