2012 Fiscal Year Research-status Report
中山間地域・離島における居住の継続を支える社会関係資本の実態把握調査
Project/Area Number |
23500903
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
澤村 明 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (40334643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 登 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50250395)
松井 克浩 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50238929)
杉原 名穂子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00251687)
北村 順生 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20334641)
加井 雪子(長谷川雪子) 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20303109)
鷲見 英司 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (60337219)
中東 雅樹 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (30406714)
寺尾 仁 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (70242386)
岩佐 明彦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (90323956)
伊藤 亮司 新潟大学, 自然科学系, 助教 (70334654)
西出 優子 東北大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (60451506)
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / 中山間地域 / 条件不利地域 / 居住継続 / 地域社会構造 |
Research Abstract |
本年度は、新潟県十日町圏域でアートトリエンナーレ「第5回越後妻有大地の芸術祭」が行なわれるのに併せ、地域住民に対して質問紙調査を行なった。6年前にも行なっており、その時間的変化を見ることが目的である。2,000票を送付し、484部回収、回収率24.2%であった。単純集計は終えており、今後、6年前との変化や、検定等を行なって詳細な分析を行なう。次年度には、これらの結果を踏まえ、書籍出版する予定で、既に出版社に企画書を渡してある。 また、前回の科研から継続して参与観察している、旧朝日村高根集落と上越市桑取地区については、本年度も訪問調査を続けた。高根集落については、高根中学校の卒業生名簿を借り受け、卒業後も住み続けた人、地区外へ転出した人、Uターンした人に、どのような傾向があるかを分析した。結果、性差・年代差が見られるのではないかという仮説を得た。今後、それが一般的なのか、高根特有なのかを他地区等のデータを使って分析する予定である。 桑取地区については、桑取で活動するNPOについて、これまで当事者からのヒアリングを主に行なってきたが、本年度は、NPO以外の住民や関係者に対して、ヒアリングを行なった。今後、中と外でどのように評価が異なるか、あるいは同じであるかを分析していく。 なお、佐渡については初年度に引き続き、島内の協力者の都合で手つかずであり、最終年度にどうするかを検討中である。研究代表者の所属する大学内の佐渡ブランチ等との連携も模索する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最大の課題であった、「第5回越後妻有大地の芸術祭」開催に合わせての大規模質問紙調査が、ほぼ分析に耐える回収状況であったし、単純集計の段階でも、中山間地域のソーシャル・キャピタルと大規模アート展との関係が浮かび上がることが予想できる。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のように「第5回越後妻有大地の芸術祭」については書籍出版で社会に対して本科研費の成果を還元する予定である。 高根の地域構造分析については、所属する旧朝日村の他集落の傾向ないし、集落出身者のその後の移動状況が判明する県内中山間地域集落のデータと比較検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
概ね、所期の研究計画に沿って、旅費、人件費・謝金の執行が見込まれる。前回の研究と合わせ、都合6年間の調査研究となったので、最終的には報告書をまとめて刊行する方向で支出を計画している。
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Research Products
(3 results)