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2012 Fiscal Year Research-status Report

ファストプランツを共通生物教材とする小・中・高での一貫学習プログラムの創設

Research Project

Project/Area Number 23501003
Research InstitutionMiyagi University of Education

Principal Investigator

石澤 公明  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (10125495)

KeywordsFast Plants / Teaching materials / Plant Nutrition / Self-incompatibility / UV Stress / Salt Stress
Research Abstract

1) 栽培方法の検討:屋内の植物栽培設備がない小学校、中学校で、四季を通じて安定してファストプランツを栽培する方法について検討した。市販されているスチール製の棚と直付け蛍光灯器具を購入し、栽培棚を自作することが良いのではないかとの結論に達した。実際に中学校現場での有効性を平成25年度に検証する予定である。
2)教材開発:ファストプランツの生物教材として利用するための基礎研究として、1.紫外線の傷害、2.重金属類の傷害について検討した。紫外線のファストプランツに対する傷害として萎れが発生することは、平成23年度の教職大学院に在籍されていた現職教員の研究から明らかにされていた。今回その傷害を子葉に限って詳細に解析した。その結果、紫外線(UV-C)により子葉が萎れる過程をその面積変化により定量化することが出来るようになり、紫外線照射エネルギーと萎れの間に相反則が成立することを明らかにすることが出来た。この現象は、物理的刺激と生物応答の関係を学ぶことが出来る極めて有益な教材となることを示すことが出来た。一方重金属の傷害については、銅イオンがファストプランツの根の成長阻害することを定量的に観察する方法を開発した。更に、銅傷害と塩ストレスの相互作用についても検討した。数日内でこれらの反応を解析出来ることから、高校レベルの学習教材として活用できる見通しを立てることが出来た。
3)研究成果の公表について:現在まで、ファストプランツを利用した多くの教材開発を行ってきた。これを現職教員、父兄、児童、生徒に広く公表する手段として、SNSを利用することを考えた。SNSの中で、フェースブックの利用を想定し、そのページ開設する準備を始めた。現在、第一弾として掲載するデータの整理を終えた。今年度、その開設を計画している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

平成24年4月1日に宮城教育大学総務担当理事・副学長に就任し、その初年度であったこともあり、教育・研究に十分な時間を割くことが大変難しかった。
本研究での教材開発については、修士課程の大学院生と共同研究することで、当初計画した内容以上の成果を挙げることが出来たが、平成24年度から開始することを予定していた、学校現場での実践研究については、十分な成果が得られなかった。
小学校、中学校の現職の先生方に、教材として活用頂くように要請し、ファストプランツ種子の配布や、栽培器材の提供に努めたが、私自身が十分な指導、助言をする時間が取れず、十分な成果を挙げるには至らなかった。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度で計画した、学校現場での実践が殆ど出来なかったので、平成25年度4月に、本学の附属中学校の教諭との間で、ファストプランツを使った授業の計画を立案することにした。授業は4月下旬から開始され、現在継続中である。その成果は、平成25年5月末に予定されている公開研究会で発表される予定である。
これに加え、本学教職大学院と修士課程の教員にも協力を要請し、一般校でのファストプランツを使った授業実践と、新たな教材開発に取り組む計画である。
当初計画していた、生殖や花粉管の成長、自家不和合性に関する研究を継続することが難しい状況であるため、昨年度までに検討してきた、ファストプランツを学習教材として利用することについて現在得られている結果について、論文としてまとめる作業を行いたいと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

・本研究で開発した学習プログラムを主に宮城教育大学附属中学で実践し、そこで明らかになった問題点を更に整理して、宮城県内の学校での実践例の拡大に努める。
・学校実践については、平成24年度と同様に小、中、高等学校の先生方に協力をお願いし、ファストプランツを学習教材として利用することを広める。
・ファストプランツに関する情報を、フェイスブックを使った公開を開始する。更に、ホームページ上でより詳しい内容の公開を行うため、データの整備を行う。
・平成25年度は、本研究の最終年度であることから、本研究で開発した学習プログラムを印刷物(論文等)として発表し、その普及に努める。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Growth and above-ground biomass production of a willow clone with high productivity, Salix pet-susu clone KKD2012

    • Author(s)
      Shigeru Satoh,Kimiharu Ishizawa,Yu Mitsui, Kazuya Minato
    • Journal Title

      Journal of the Japan Institute of Energy

      Volume: 91 Pages: 948-953

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ファストプランツ子葉で観察される紫外線傷害の定量化とその生物学習教材の開発2012

    • Author(s)
      佐藤 愛湖、石澤 公明
    • Organizer
      東北植物学会第2回大会
    • Place of Presentation
      弘前大学農学生命科学部棟(青森県)
    • Year and Date
      20121215-20121216

URL: 

Published: 2014-07-24  

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