2014 Fiscal Year Annual Research Report
ファストプランツを共通生物教材とする小・中・高での一貫学習プログラムの創設
Project/Area Number |
23501003
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
石澤 公明 宮城教育大学, 教育学部, その他 (10125495)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | ファストプランツ / 植物教材 / 植物栽培 / 初等・中等・高等教育 / 植物の生活環 / 植物栄養 / 植物の成長 / 植物の生殖 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度研究成果:菊田淳教諭(宮城県大崎市岩出山小学校)が平成25年度に小学校で実践した授業の研究成果を取り纏め,平成26年11月7日に開催された大崎地区教育研究会で,”第6学年植物材料指導におけるファストプランツの活用の一試み ―植物学習のまとめの活動への活用事例―”として発表した。その成果は,ファストプランツの特性を活かすことで,小学校高学年での優れた生物教材となることを示したことであった。中学校での実践は,高橋知美教諭(宮城教育大学附属中学校)により平成25年度に実施され,植物の栽培・観察と光合成の学習へのファストプランツの活用を試みた。ファストプランツの栽培において発生したアブラムシの駆除方法及び栽培棚の温度管理方法の改善により,冬季を含む通年で,ファストプランツを教材として活用できる見通しが立てられた。 全体での成果:ファストプランツを小学校から大学までの理科(生物)の共通教材として活用するプログラムの開発を試みた。小学校,中学校では,児童・生徒一人一人が栽培し,その成長記録を短期間で行えること,特に,生徒自ら受粉,受精,結実までを体験・記録出来ることで,様々な学習課題に活用できる実践例を作ることが出来た。高校以上では,生物教育で極めて重要な学習課題でありながら,現行での取扱いが希薄となっている,植物栄養,植物の生殖(雌蕊での受精過程),植物の外部環境に対する応答に関する課題に,生徒・学生が自らの考えた仮説を実験で検証するための教材として,ファストプランツを利用する実践例を作ることが出来た。研究期間で大きな成果を挙げることが,これらの結果を論文及びHP等での公開等で公表し普及することが,今後の課題として持ち越された。
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Research Products
(1 results)