2013 Fiscal Year Annual Research Report
授業アンケートの共同実施による技術者倫理教育の実質化・高度化の研究
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23501028
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
大来 雄二 金沢工業大学, 科学技術応用倫理研究所, 客員教授 (40594180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松木 純也 福井大学, 工学(系)研究科(研究院), その他 (90089110)
青柳 学 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80231786)
清水 一男 静岡大学, イノベーション社会連携推進機構, 准教授 (90282681)
大場 恭子 東京工業大学, グローバル原子力安全・セキュリティ・エージェント教育院, 特任准教授 (20367452)
片倉 啓雄 関西大学, 工学部, 教授 (50263207)
下村 直行 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (90226283)
丸山 武男 新潟大学, 自然科学系, 名誉教授 (10018492)
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Keywords | 教育工学 / 技術者倫理 / 教育評価 / 科学技術と社会 / 工学教育 |
Research Abstract |
本基盤研究(C)は、授業アンケートを用いて技術者倫理授業の質の改善を図ることを目的にして、平成23~25年度の3ヶ年に実施した。基盤研究(C)の助成を得る前に、自主研究としての蓄積があったので、それを踏まえて、まず平成23年度には研究代表者と研究分担者が共同して、共通授業アンケートの開発を行った。 研究手法は、共通化した授業アンケートを、技術者倫理科目を担当する複数の教員が、一連の授業の第1回開始時と最終回終了時に実施し、そこで得られるデータを、授業を担当するクラスの特質と、自らの授業実態の把握に使い、それを授業自体の改善に活用すると同時に、データを共有化して教育改善に役立てるやり方である。 成果の要約は次の通りである。①自らが担務する授業を、受講学生のために改善しようとする者にとって、本研究で開発された共通授業アンケートは有効である。② 本授業アンケートによる自らの授業改善を直接に意図しない場合であっても、アンケート実施に協力することによって、意図する者の授業改善を支援することができる。 今後の研究課題として、次の点が明らかになった。a) アンケート実施規模の拡大が望ましい。b) データの分析を、さらに深化させることが望ましい。c) アンケート実施によって明確化される授業実態に基づき、教育教材の共同開発と共有、授業手法の相互参観による改善などの努力を拡大することが望ましい。d) アンケートの設問自体を、PDCA (Plan-Do-Check-Act) サイクルの適用により、ブラッシュアップしてゆく必要があろう。 e) 技術者倫理科目と大学等で実施される他の教育科目との関連を具体的に把握し、それを技術者倫理教育自体および大学教育全体の質向上(効率向上を含む)に役立てられる可能性があろう。
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Research Products
(7 results)