2013 Fiscal Year Annual Research Report
ロボカップ世界大会と出前授業を利用したリーダーシップ育成教育と実践テキストの作成
Project/Area Number |
23501043
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Research Institution | Toyota National College of Technology |
Principal Investigator |
杉浦 藤虎 豊田工業高等専門学校, 電気・電子システム工学科, 教授 (70206407)
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Keywords | 工学教育 / 創造性教育 / 高等専門学校 / 実践教育 / ものづくり |
Research Abstract |
平成25年(最終年)度は,前年度までに性能を高めたロボットを用いて精力的に出前授業を行った。市内科学館や県内小学校での出前授業をはじめ,豊橋技術科学大学でのデモ,ロボットフェスタやロボットシンポジウムなどへの出展,および大人向け生涯学習地域連携講座でのロボット解説を10件ほど実施した。出前授業ではロボットやシステムを開発した学生自身にその説明をさせ,学生のコミュニケーション力の育成を意識した。ロボットのシステムは,幼児や小学生でも簡単にロボットの操作体験ができ,サッカーが楽しめるよう改良を加え,観客の年齢層・知識量に応じて対応できるよう工夫した。また,ロボカップ世界大会に参加するための英文プレゼンテーションの作成や大会でのレフェー体験,英語コミュニケーションを通して「英語に対する苦手意識」の低減をアンケート調査により確認した。 本研究は研究機関全体を通して,サッカーロボットの作製およびロボカップ世界大会の継続的な参加により,学生の電気的・機械的な技術力の向上と,コミュニケーションやリーダーシップに関する能力を高めるために行った。また,プレゼンテーション作成テキスト(ツール)を作成し,学生に利用させることで,平成25年度まで連続4回の上位8チームによる英語プレゼンテーションを実施してきた。その結果,海外チームとの交流が,学生に英語力の必要性・重要性と英語苦手意識克服へ極めての有効であることが示された。また,本校のロボカップの取り組みが他高専や他大学に波及効果を及ぼし,近年の豊田高専への視察や練習試合の申し込みなどが増加した。さらに,学術的な内容で複数名が国際会議で発表したり,学会での論文賞を受賞するなど高い教育的効果が得られたと言える。
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Research Products
(10 results)