2013 Fiscal Year Annual Research Report
産・官・学の連携による緑地保全ボランティア活動拠点づくりと環境教育ツールの開発
Project/Area Number |
23501076
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
橋田 祥子 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究員 (30398903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加治屋 亮一 明治大学, 理工学部, 准教授 (60062014)
小池 義和 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (30251672)
安田 明生 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 名誉教授 (00023250)
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Keywords | 緑地保全 / ボランティア / 協働 / 市民参加 / 環境測定 / 環境教育 / ヒートアイランド / クールスポット |
Research Abstract |
本研究の目的は、小学生から大人まで、様々な人々が、緑地保全を通じて交流を深めながらより快適な都市環境を創造するシステムの構築と環境教育ツールの開発を行うことである。研究期間全体を通じて、今まで緑地保全に取り組んできたNPO、市民ボランティア、日野市環境情報センター間の連携を担う学生ボランティア団体(明星大学緑地環境保全ボランティアクローバー)を結成し、明星大学、東京大学、芝浦工業大学、東京海洋大学、日本大学、大阪府立大学の教員で構成した「緑地環境研究会」の実働組織として活動を行ってきた。クローバーは、日野市やあきる野市や八王子市などの様々な市民団体や、NECフィールディング等の企業との協働で緑地保全を取り入れた環境教育を推進する体制の中核を担ってきた。また、日野市環境情報センターと協力して、日野市立日野第一中学校の理科クラブの課外活動などへの支援を行い、大学生と中学生が一緒に環境測定を実施した結果については、書籍(クールルーフガイドブック(日本建築学会編))にまとめることなどに取り組んだ。市民が「緑地保全」をキーワードに繋がるために必要な学生ボランティアの拠点を作ると同時に、学生を周辺市域内の緑地で活動する市民ボランティア団体の活動日への協力を3年間継続して行ってきた。さらに、環境測定や植生調査などを取り入れた授業に活用できる環境教育ツールを開発し、実際にそれらを用いた植物調査などを実施した。最終年度に実施した研究の成果としては、新たな活動フィールドとして保谷市の屋敷林を選定し、屋敷林の保全活動に取り組んでいる東京屋敷林ネットワークと連携して夏季と冬季の環境測定を実施し、屋敷林を都市に残すことのヒートアイランド緩和効果を明らかにすることに取り組んだ。成果については、今後、屋敷林の保全に取り組んでいる市民団体等と協力して書籍にまとめる予定である。
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Research Products
(9 results)