2011 Fiscal Year Research-status Report
言語活動の充実と生き方学習につなげるデジタルストーリーテリング手紙制作と授業設計
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23501144
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
須曽野 仁志 三重大学, 教育学部, 教授 (50293767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 勉 三重大学, 教育学部, 教授 (80150217)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | デジタルストーリーテリング |
Research Abstract |
本研究では、学習者が数枚から十数枚の静止画を自分の声(ナレーション)でつなげるデジタルストーリーテリング(digital storytelling、略称「DST」)にとり組み、未来または過去の自分自身へ宛てた手紙や、自分のこと(生き方、将来の夢など)を伝える手紙等の作品制作を進めていく。 これまでDSTに2006年度からとり組んできており、学習者によるDST実践をふり返り、作品や成果を整理した。その中で、学習者のメタ認知、自己肯定感がどのように変容しているかについて検討した。また、DST作品での自己や自我についても社会学の知見から考察した。さらに、DSTを制作・交流する授業や学習環境を設計するために、「注意(A)」「関連性(R)」「自信(C)」「満足感(S)」から学習意欲の向上を目指すARCSモデルや、多重知性論に着目した。 DST作成を学ぶビデオ教材やDST制作マニュアルを作成し、実践用Webサーバを構築した後で、大学授業において、「自分への手紙」「未来に残したいもの(未来遺産)」をテーマに、2分程度のデジタルストーリー制作にとり組んだ。また、中学校の授業においても、3年国語の授業において、同様なテーマで、実践協力者がDST実践を進めた。この作品制作・交流する中で、ARCSがどのように変化するか調査した。また、学習者が自分の生き方についてどのように考え、それをDSTとどう結びつけるかについて検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでのデジタルストーリーテリング実践をふり返り、教育工学、心理学、社会学、キャリア教育など、様々な研究分野や立場から、理論的な検討が進められた。また、ストーリー構成・制作のためのリテラシーと手紙物語構成文法について、次年度に向け、準備が進んだ。デジタルストーリーテリング実践のために、DST作成ビデオ教材や制作用マニュアルの作成、実践用Webサーバ構築などの準備ができた。さらに、大学授業だけでなく、中学校授業での「自分へのデジタル手紙」「自分のことを伝える手紙」の実践が展開された。
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Strategy for Future Research Activity |
2011年度に引き続き、欧米のDST研究・実践者と連携を取りながら、以下の研究に取り組む。(1) 大学生及び教員対象のe-Learning手紙DSTコースの作成と活用、(2) 大学授業での「自分へのデジタル手紙」「自分のことを伝える手紙」制作・交流実践、(3) 小・中学校授業での手紙DST制作・交流、(4) DST授業のふり返り、デザインの検証、DST授業モデルの構築 特に平成24年度以降、三重県内の学校教員とプロジェクトグループを組織化し、小中学校授業での手紙DSTに取り組み、授業実践で得られた結果や作品をもとに、得られた知見を整理・検討する。 小中学校での実践を進める上で、事前に、学校教員と協議を綿密に行い、研究協力を得た上でデジタルストーリーテリング制作を行うこととする(次年度も同様)。本研究で得られた成果は、日本教育工学会などの国内学会だけでなく、米国で開かれる国際会議SITE(Society for Information Technology and Tearcher Education)やAECT( Association for Educational Communications and Technology)で口頭発表する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
旅費は、国内学会だけでなく、米国で開かれる国際会議SITE(Society for Information Technology and Tearcher Education)やAECT( Association for Educational Communications and Technology)で、研究成果(途中)を口頭発表する。備品・消耗品費は、デジタルストーリーテリング実践のためのコンピュータやサーバ構築・管理のために使用する。
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Research Products
(4 results)