2013 Fiscal Year Annual Research Report
プログラムによる計測・制御の仕組みを学ぶための初学者向き可視化教材の開発
Project/Area Number |
23501163
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
松浦 敏雄 大阪市立大学, 創造都市研究科, 教授 (40127296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 通雄 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30227847)
西田 知博 大阪学院大学, 情報学部, 准教授 (00283820)
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Keywords | 情報教育 / プログラミング入門 / 計測・制御 / 可視化教材 / 学習支援ソフトウェア |
Research Abstract |
本研究期間の2年目に、我々のグループで開発した初学者向きプログラム学習支援環境PENの拡張機能として、任意のクラスを追加することで新たな機能を追加できる仕組みを用意したが、最終年度では、この仕組みを利用して、Arduinoを制御するための仕組みを再構築した。また、本システム、および、教材の問題点を精査し、システムの改良を行い、コースウェアも新たに再構成した。当初計画では、英語版、中国語版も用意する予定であったが、中国語版は時間の都合で用意できなかった。 作成した教材を利用して、2年目と同様に大阪学院高校の情報の授業で再度実験授業を実施した。受講者は3年生12名であり、100分授業を6回実施した。受講者へのアンケート調査の結果、90%以上の生徒がセンサー入力について「よく理解できた」もしくは「ほぼ理解できた」と回答しており、サンプル数は少ないが、ソフトウェア有用性が示されている。 また、6月にはカナダのビクトリアで開催されたED-Media2013(World Conference on Educational Media and Technology) で研究発表を行った。本システムの英語版を実際に動作させて参加者に見てもらったところ、多くの参加者に興味をもってもらえたことからも、本システムの有用性を示唆するものと思われる。 本研究は、中学校新学習指導要領における「技術・家庭」の技術分野の内容の一つである「情報に関する技術」のうち、『プログラムによる計測・制御』を学ぶための学習支援ソフトウェアおよびその教材の開発を目指してスタートしたが、本研究で開発したソフトウェアは、初学者が数回の授業(50分/回)で容易にこれらの仕組みが理解できるものとなっており、所期の目的を達成できたと考えている。
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Research Products
(5 results)