2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23501166
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 都子 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50297983)
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Keywords | 学習環境 |
Research Abstract |
1.オープンプランスクールを対象とした調査研究を行った 1)概要 2012年6月に授業視察と空間の使われ方調査1および教職員アンケート調査1を行った。8月にワークショップを行い、10月以降はワークショップの効果を把握するため、授業視察と空間の使われ方調査2、教職員アンケート調査2、教員ヒアリング調査を行った。音環境保全資料を作成して全学年に掲示・指導を行い効果把握のアンケート調査を行った。さらにオープンプランを活用した授業実践として10月に図工科授業「ようこそ!白の世界へ」が行われ、12月以降は2年生と5年生で個別授業が行われた。 3.結果 授業視察と空間の使われ方調査の結果・考察 教職員向けワークショップを契機にM小の様々な場所に掲示や展示が行われ学習環境づくりが充実した。教職員アンケート調査より7月に比べて12月の方が「教室が広い」と評価された。ワークショップ後に、教室まわりの家具配置等が工夫・整理されたことによるものと推測される。8月ワークショップの評価は、教職員31名のうち27名が「新しい発見があった」、28名が「良い変化があった」と回答して概ね良い評価が得られた。図工科授業(6年生)で実施された図工科授業「ようこそ!白の世界へ」、これは様々な白い材料で造形活動を行う楽しさを学ぶ単元である。天井や柱を使うきっかけを与えると児童がつくる白の世界はより立体的に広がり、オープンプランという図工室の特徴を生かした白の世界つくられた。 2.ボローニャの教育施設(小学校、中学校、高等学校)の視察と、小学校および中学校の教師および児童・生徒を対象としたアンケートを実施した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した平成24年度の実施計画:オープンスクールを対象とした調査の実施(具体的には次の4項目)を全て行い、その成果を日本建築学会大会(平成25年8月北海道大学)にて発表予定である。1)アンケート調査(対象:児童)、2)行動観察調査、3)教師ヒアリング調査、4)音環境調査 さらに、授業実践と単元内容に関わる学習空間づくりもすすめており、その研究活動は引きつづき平成25年度も実施する予定である。 また、国外(イタリア・ボローニャ)の教育施設に関するデータ収集とアンケート調査を実施した
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Strategy for Future Research Activity |
1)平成24年度の研究成果の公表:学会発表、資料作成、印刷物の作成および配布 2)オープンスクールの空間的特徴を活用するための、学習空間づくりの提案と活動を平成24年度に引きつづき行う、具体的には、教職員向けワークショップの開催、資料や掲示物の作成、教師アンケートおよびヒアリング調査の継続など 3)オープンプラン教室を活用するための学習教材づくり、学習環境(空間)づくり等を行う 4)イタリア・ボローニャの教育施設に関するアンケート調査結果のまとめと関連学会への発表を行う
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(3 results)