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2012 Fiscal Year Research-status Report

駅前廃店舗と退職技術者の支援で開く子供のためのネットでもつながる科学寺子屋

Research Project

Project/Area Number 23501195
Research InstitutionSuzuka National College of Technology

Principal Investigator

桑原 裕史  鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30043326)

Keywords理科離れ対策 / 初等情報処理教育 / 理科教室
Research Abstract

駅前ショッピングセンター内の空き店舗スペースを廉価で借用し、駅前キャンパス「鈴鹿高専みんなの理科教室」を、昨年に引き続き運用した。本研究の目的の一つである、小中学生への初等情報処理教育の場として運用するため、本理科教室では、コンピュータの基礎となる簡単な電子回路の展示、小中学生の興味を引きそうなソフトの展示を行うと伴に、希望者にはトランジスタやICを利用した電子回路の製作やソフトの利用も行えるようにするとともに、小学校高学年から中学生の児童対象として、マイクロコントローラICを使用した簡単な組込みシステムの実験も行える実験設備も準備して、来訪者に利用していただいた。また、近隣の塾とも協働して、塾に通う小中学生対象にLEDの制御やスピーカーから出る音の制御を通して、電流の大きさを認識する実験等、基本的な理科講座も開設して子供たちの人気を博し、理科、特に電気に対する興味を啓発することができた。来訪者には、保護者につれられた小学校低学年の児童も多く、これらの子供には、電子回路の製作は難しいので、大理石をサンドペーパーで磨いて美しい面を出す「石磨き」、LEGOを用いた動く玩具の製作等、子供たちの興味を引きそうなイベントも多く準備して、「理科教室」の活性化を図った。商店街の様々なイベントにも同期して、子供たちに理科に対する興味を発現させることを目的とした出し物を開演することも行った。
以上の活動は、本校教職員及び学生の支援と、近隣の企業退職技術者の支援によって実施され、学生の専門に対する知識・技術の高揚を実現でき、退職技術者からは社会への貢献に対する喜びの意見も得られた。
この活動を通し、多くの保護者や児童生徒の来訪を得、近隣の子供たちへの理科への興味の啓発には、幾分か貢献できたと考えるが、目的の初等情報処理教育への貢献は十分ではない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

近隣の塾との協働を図ることにより、近隣の児童生徒への「鈴鹿高専みんなの理科教室」の利用を促すことができた。その結果、理科教室に来訪する児童生徒数も昨年に比べ増加し、目的の一つである近隣の児童生徒に対する「理科離れ防止」には、一定の成果があったと考える。しかし、来訪者の多くが保護者同伴の低学年児童であり、当初もくろんだ初等プログラミング教育をメインとして実施することができなかった。
しかしながら、教室の運営は、本校学生・教職員と近隣企業の退職者の支援で行われ、その結果、目的の一つである学生の専門知識の向上を図る一助となるとともに、退職者にも社会貢献による満足感が得られたとの声も得た。
また、初等情報処理教育の遂行については、昨年度購入したLEGOマインドストームを活用した簡単なプログラミングの実習や、マイクロコントローラを用いた簡単な制御回路に製作とプログラミングを計画し、一部の子供たちにはプログラミングの有用性やその面白さを伝えることができたが、適切な支援者の確保が難しかったり、来訪者が幼い等の理由により十分な実績を上げることができなかった。

Strategy for Future Research Activity

来訪者の意見によれば、定期的なプログラミング教室や電子回路製作教室の開講を求める声が大きい。この求めに応じて、この教室を開講する。これを効果的に進めるため、適切な企業退職者に支援を依頼できたので、理科教室の運用も飛躍的に活発となる。
定期的な講座では、当初の計画通りマイクロコントローラを活用した初等情報処理教育への取り組みを実施する。また、この講座の受講生を中心に、マイクロコントローラを用いた、ワンチップコンピュータコンテストを実施し、情報処理技術に対する理解と興味の啓発を」図る。
近隣のケーブルテレビ局の協力により、教室でのネットワーク回線の利用ができるようになったので、WEBを活用した受講者とのコミュニケーションを基本とするバーチャルラボの実現も予定する。
来訪者の意見を集約し、理科教室の運用方法を改善するとともに、この研究の成果を学会等で報告する。
鈴鹿高専内での研究協力者を依頼し、研究の進展を図る。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

「鈴鹿高専みんなの理科教室」を継続して運用するため、店舗借用料、電気使用料に利用する。
「教室」の運用活発化を図るため、企業退職者の積極的な支援を仰ぐこととした。このための謝金を準備する。同時に学生による支援を依頼するので、この謝金としても活用する。
「教室」での展示、イベント等を実施するための電子部品・消耗品の購入、ワンチップコンピュータコンテスト実施のための経費、WEBを活用したバーチャルラボ実現のための電子機器の購入に充当する。
学会発表、研究打ち合わせのための旅費として活用する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] 「創造工学」におけるEngineering Design教育2012

    • Author(s)
      伊藤明、桑原裕史、田添丈博、他
    • Journal Title

      計測自動制御学会中部支部教育工学論文集

      Volume: 35 Pages: 1-3

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 中学生を対象としたものづくりの試み -模型自動車の赤外線制御-2012

    • Author(s)
      平野武範、西村吉弘、桑原裕史、井瀬潔、他
    • Journal Title

      高専教育論文集

      Volume: 35 Pages: 413-418

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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