2013 Fiscal Year Annual Research Report
太陽光発電に対するフィード・イン・タリフ制の経済評価と統合的促進策の研究
Project/Area Number |
23510058
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
竹濱 朝美 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (60202157)
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Keywords | 太陽光発電 / 風力発電 / 残余需要 / 系統連系 / 系統拡張義務 / 優先給電 / 垂直ロード / 需給調整 |
Research Abstract |
①2011年度:FIT固定価格買取制の制度設計と太陽光発電普及のための買取価格水準を分析した。太陽光発電の普及には収益性を確保できる買取価格と優先給電規定、系統拡張義務、再生可能エネルギー投資に対する公的低利融資制度が重要である。日本経済新聞社「国民のためのエネルギー原論」,日本環境学会「人間と環境」に発表した。 ②2012年度:太陽光・風力発電の大量連系には、系統利用可能量制限の廃止と優先給電、系統拡張義務が必須である。ドイツでは送配電会社は系統拡張義務を負う。送配電業者が系統拡張義務を免れるのは、系統拡張費用が再生可能電源の新規設備投資の25%を超える場合のみである。風力エネルギー利用シンポジウムで発表した。 ③2013年度:太陽光・風力発電の大量連系にかかる制度設計と優先給電の系統運用をドイツ50hertz区域について分析した.風力発電出力変動,残余需要変動,輸出依存度,垂直ロード,出力調整,Tennet区域への地域間送電を確認した。太陽光・風力給電の75%が国内給電され,輸出による需給調整は一部である。風力発電設備の9割は110kV以下配電網に連系するため,系統運用者は風力・太陽光給電を低圧・中圧配電網に優先給電し,380kV送電網からの降圧・垂直ロードを柔軟に減少させる.風力給電過剰時には,配電網から送電網に逆潮流させ,Tennet区域へ送電または輸出する.Tennetへの地域間連系線送電負荷は容量の50~70%に達する。ドイツ送電網の主要変電設備は逆垂直ロードに対応する自動tap changer,電圧調整装置,双方向潮流対応保護装置を装備する.発電・送電分離,優先給電義務と系統拡張義務,送配電網への適切な設備投資,データ開示制度,Balancing energy調達市場の整備が必要である。風力エネルギー学会,太陽エネルギー学会、風力発電協会誌JWPAに発表した.
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Research Products
(9 results)