2012 Fiscal Year Research-status Report
映像作品における女性像「プリンセス」と「戦う女性」にみられるゴシック性の研究
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23520146
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| Research Institution | Fukushima University |
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Principal Investigator |
照沼 かほる 福島大学, 行政政策学類, 准教授 (60312766)
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| Keywords | アメリカ文化 / 映像文化 / ゴシック文学 / ジェンダー / 英米文学 |
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| Research Abstract |
本研究は、アメリカにおいて１９世紀からさまざまな形で展開される「少女・女性の成功物語」を、ゴシック的要素と結びつけることで、「プリンセス（願望の）物語」と位置づけ、それを用いることで、アメリカの映像作品で描かれる「プリンセス」と、一見それとは対照的とみなされてきた「戦う女性」が、ともにゴシックの呪縛を帯びた、共通の矛盾・問題点をはらんでいること、またそれが広くアメリカ文化に浸透している女性像の問題と結びついていることを論じるものである。
研究の２年目にあたる２４年度は、前年度に引き続き１９世紀文化及びゴシック系文学の関連図書の収集・読解・分析を行うとともに、「プリンセスもの」と「戦う女性もの」の映像作品の収集・分析および関連づけを行う予定であった。
しかしながら、前年度において、東日本大震災及び東京電力の原発事故による深刻な被害とそれによってもたらされた多大な業務と活動のために研究に遅れが生じ、それが２年目の研究の進展にも影響を及ぼす結果となり、予定していた段階にまで到達することはできなかった。
実際には、主として『アメリカ１９世紀の若者のためのコンダクト・ブック』のシリーズ（全６巻）について読解と分析を進め、また、映像作品映像作品については、『Movies in American History』や『マウス･アンド･マジック』などの文献の読解・まとめを行うことで、２５年度に行いたい映像作品分析とまとめに向けての準備を進めた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度において、東日本大震災及び東京電力の原発事故による深刻な被害とそれによってもたらされた多大な業務と活動のために研究に遅れが生じており、それが２年目の研究の進展にも影響を及ぼす結果となってしまった。遅れの分を取り戻すべく努めたものの、勤務校での業務との兼ね合いもあり、当初予定していた段階にまで到達することはできなかった。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き、関連図書の収集及び読解・分析・関連づけを行うとともに、今年度は映像作品の収集・分析・関連づけを本格的に行う。
また、研究の成果をまとめ、紙面及びインターネットなどのメディアを通じて、広く紹介・情報提供を行う。また、担当授業科目においても、情報提供・意見交換を行う。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
設備備品費：研究実施計画に基づき、研究に必要な関連図書・映像文献を購入する。
旅費：研究実施計画に基づき、文献収集及び研究会への参加、研究発表や論文発表の準備などを行うのに使用する。
その他：研究成果の出版関連費用として用いる。
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Research Products
(1 results)
