2013 Fiscal Year Annual Research Report
アジア、ヨーロッパ、アフリカに関わるテキスタイル・グローバリゼーションの研究
Project/Area Number |
23520203
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
吉本 忍 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (10124231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金谷 美和 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 外来研究員 (90423037)
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Keywords | 国際情報交換 インドネシア、スイス / 染織 / 更紗 / 日本 / アフリカ / グローバル化 / プリント更紗 |
Research Abstract |
9月に、吉本、金谷はインドネシアにおいてジャワ更紗と現代プリント更紗の現地調査を行った。まず、プカロンガンにおいて、両面ロウ置きバティックの製造工程を調査し、インタビューを行った。ジャカルタにおいて、National Museum所蔵の木版の調査を行い、I工房において機械による両面捺染のバティックの新技術についてインタビューを行った。これらの調査によって、インドネシアで展開している両面プリント技術と、伝統的な更紗技術の連関を明らかにすることができた。 10月に、吉本は、フランス(パリ)のパリ工芸博物館、オランダ(ヘルモント)のフリスコ社アーカイブ、ドイツ(ケルン)のダイヤモンド・ヨースト博物館(Rautenstrauch-Joest-Museum)、スイス(ブルシン)のピエール・ヴ―ビエ(Pierr Bouvier)邸、スイス(グラルス)のグラルス州立博物館(Museum des Landes Glarus - Freulerpalast)において、プリント・テキスタイルの資料の閲覧、調査を行った。 2月に、吉本、金谷は、スイス(グラールス)のDaniel Jenny & Co.アーカイブにおいて、プリント・テキスタイルの資料の調査を行った。グラールス州立図書館において、染織産業に関わる資料の閲覧、調査を行った。これらの調査により、19世紀末から20世紀初頭のスイス東部における捺染業の概要とその製品について明らかにする資料を得ることができた。 大阪府産業デザインセンター旧蔵のプリント資料について、吉本、金谷が調査を行い、研究補助者とともにデータ化した。 これらの研究の成果については、金谷が11月に東京大学で開催された国際シンポジウムにて発表し、2月に単著論文を出版した。
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Research Products
(4 results)