2014 Fiscal Year Annual Research Report
冷戦期における合衆国ナショナリズムとソフト・パワーとしての表象文化の研究
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23520279
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
村上 東 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (80143072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 信良 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (90233139)
塚田 幸光 関西学院大学, 法学部, 教授 (40513908)
中山 悟視 海上保安大学校(国際海洋政策研究センター), その他部局等, 准教授 (40390405)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 冷戦期 / アメリカ合衆国 / 表象文化 / ナショナリズム / ソフト・パワー |
Outline of Annual Research Achievements |
予定より遅れていた『冷戦とアメリカ 覇権国家の文化装置』(臨川書店)を2014年3月に刊行し、成果を世に問うことができた。小説、映画、批評という私たちが主要と見做す3分野以外の論考も収録し、充実した内容にすることができている。小説の分野では、トルーマン・カポーティ(およびカート・ヴォネガット)を中心に扱い、軍事問題と民需の見えにくい関係(本書では、観光産業と文化交流に焦点を当てている)にまで論及した。また、批評の分野では、文学におけるモダニズムが、西側陣営の頂点に立って、合衆国が文化のブレトン・ウッズ体制を構築する際の武器となり、ソフト・パワーとしての機能をいかんなく発揮できるようになったいきさつを明らかにすることができた。映画分野では、民族自決を謳い、民主主義というお題目を民主主義陣営に売る『ローマの休日』とフィルム・ノワールにも例えられる裏表のある核時代の映像的想像力に焦点を当てることができている。 問題意識を共有する執筆者を得て成果を活字にできたのみならず、この論集を読んでくれた方々と意見の交換、研究の相互乗り入れが以前よりも容易になったという大きな副産物を確保している。また、新たに基盤研究(C)「冷戦期合衆国表象文化(史)とナショナリズム/ソフト・パワーの関係性に関する研究」を採択していただくことが叶い、調査・研究を継続、発展する途が開かれた。国内、国外で研究ならびに研究発表を続けており、今回は課題(というよりは宿題)として残された時系列的な問題群の研究を深めてゆきたい、と考える。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] Session Three2014
Author(s)
中山悟視
Organizer
East/West SF International Conference
Place of Presentation
Hannam University, Daejeon, South Korea
Year and Date
2014-06-14
Invited
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