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2014 Fiscal Year Annual Research Report

諸言語における二重母音と二重母音化の普遍性と類型論的一般性の研究

Research Project

Project/Area Number 23520461
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

渡部 眞一郎  大阪大学, 言語文化研究科 (研究院), 教授 (90116145)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2015-03-31
Keywords二重母音 / 二重母音化 / 通時的研究 / 共時的研究 / 通言語的研究 / ロンドン英語 / 音変化 / 二重母音テータベース
Outline of Annual Research Achievements

本研究課題の目的は二重母音とこれを生み出す二重母音化を多角的に分析することにより、その普遍的な特徴と類型論的一般性について解明することにある。さらに、従来、二重母音は二つの母音の連続で、母音体系の周縁的あるいは派生的な存在とされてきたが、この説を反証するために諸言語における二重母音を通時的、共時的な観点から分析を行い、二重母音が派生的なものではなく、母音体系を構成する自律的で重要な存在であることを明確にしてきた。平成26年度は研究期間の最終年度にあたり、研究の総括として、以下の点を挙げることができる。
1.二重母音と二重母音化に関するデータベースを作成することにより、二重母音の生起とその後の変化の方向性について音声的要因と構造的要因の二つの観点から普遍的特徴や類型論的一般性について考察した。
2. 諸言語の母音体系の通時的研究により、二重母音の生起とその変化が母音体系全体に対してどのような変化をもたらすかについて分析をすすめ、二重母音が母音体系の主要な部分を構成するという自説の妥当性を示した。
3. 現在進行中である二重母音の推移についてロンドン英語を取り上げて、その推移の仕方が通言語的研究により得られた普遍的特徴に沿ったものであることを示した。
4. ロンドン英語において50代以上の世代と20歳未満の世代の間にみられる二重母音の発音の違いについて分析を行い、その世代間に見られる二重母音推移の違いについて、通言語的観点から考察し、仮説をたてた。その仮説の検証を実地調査により得た一次データにより行なった。
平成26年度に連合王国ロンドンに赴き、3週間におよぶ実地調査を行い、一次データの拡充をはかることにより、仮説の妥当性を確認した。本研究により得た知見は過去4年の間に論文として発表してきたが、今後もその研究成果をウェブ公開、学会発表等の種々の方法により公表していきたいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Diphthong shift in London English2014

    • Author(s)
      渡部眞一郎
    • Journal Title

      『音声言語の研究8』 大阪大学言文共同プロジェクト

      Volume: 1 Pages: 79-86

URL: 

Published: 2016-06-01  

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