2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
23520545
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
MARK Irwin 山形大学, 人文学部, 准教授 (40361240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VANCE Timothy 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60581387)
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Keywords | 連濁 |
Research Abstract |
方言によって連濁を受けやすいものがあるか、標準日本語で連濁を受けないものが特定方言で連濁を受けることがあるか、標準日本語における「連濁嫌い/連濁好き」の分類、特定方言に当てはまるか、標準日本語においてみられる「連濁嫌い/連濁好き」を含む連濁の免疫パータンは特定方言の地理空間的伝播の産物と言えるか、その場合伝播のプロセスはどのようなものであったか、日本語の様々な地域方言は連濁に関して言語学的地域上のまとまりに対応するか、その場合言語学的地域の相互関係はどのようなものになるか、などのような問題に答えを探ってみる本研究のも目的の中で、該当年度の目的は山形県河北町と愛媛県愛媛市の現地調査でした。連濁に関して地理的な外因からの影響を受けにくいから、一般学生に対象にするよりも、より下位の社会経済グループに属する河北町方言話者の25人と愛媛市方言話者の13人が被験者にした。調査は、2012年5月山形県河北町に、そして2012年6月愛媛市に実施されました。被験者全員は河北町または愛媛市とその周辺の出身で、河北町の場合は、うち12人男性、12人女性、平均年齢72歳(59歳~93歳)、愛媛市の場合は、うち13人全女性、平均年齢73歳(62歳~84歳)。調査は、27個の例文から構成されて、例文の中に連濁を受けない単語、連濁好きな単語、連濁嫌いな単語や連濁可能性のあるものとない複合語が合計32語が入った。音声ファイルをスプレッドシートに入力し、統計ソフトで処理したのは、2012年11~12月でした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該研究が順調通りに進んでいます。研究プロジェクトの二年目(2012年度)のゴールは次の通りでした。(1)山形県現地調査、(2)愛媛県現地調査、(3)山形県現地調査分析とデータ入力、(4)愛媛県現地調査分析とデータ入力、(5)3年目(2013年度)のサイトセレクション。(1)は2012年5月実施、(2)は2012年6月実施、(3)と(4)は両方2012年末完成されましたが、(5)は未定です。
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Strategy for Future Research Activity |
計画通りに進めたいと思う。2013年度の予定は次の通りです:(1)3年目のサイトセレクション、(2)その現地調査、(3)そのデータ入力、(4)2011~2013年に行われた四つの現地調査のデータの比較と分析、(5)学会で結果を発表すること。(1)は現在検討中、(2)は6月~9月予定、(3)は7月~10月予定、(4)は8月~11月予定、(5)は2014年1月~2月予定。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
2013年6月~8月に関西地方で現地調査を実施する予定である。代表者と分担者は二人で実施する。代表者はスプレッドシートに入力し、統計ソフトを処理したら、以下の6点の解明を重点的な分析目的とする:異なる方言間での特定語彙の連濁免疫レベル、異なる方言間での連濁好き・連濁嫌いの変異、免疫度のパータンや好き・嫌いの伝播・地域・将来的な変化の可能性、そのような伝播における誘発要因と変化のプロセス、連濁の免疫度・好き嫌いに関する言語学的地域の実在の有無、そのような言語学的地域の相互関与。代表者と分担者は二人で2014年1月~2月学会(未定)を発表する。
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