2012 Fiscal Year Research-status Report
Learning Center Needs Analysis
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23520664
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
VYE Stacey 埼玉大学, 英語教育開発センター, 助教 (50513868)
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Keywords | 英語力 / 学習者の自律 / 独立学習 / 協調 / IELTS / 自主学習 / 自発性 / 必要性の分析 |
Research Abstract |
この研究では自律的に語学学習するよう考案された計画とそれに費やした時間がIELTSテストの4セクション各レベル向上に貢献したかを検討する。大学生20人に自律的言語学習を実践させ、研究前後のテスト結果を比較した。我々は週90分のゼミでの自主的な会合を23週に渡って続けた。そこでは学習のサポートと語学の助言をしつつ、反射的な質問により彼らが自らゼミや計画を企画するよう促した。これまでに収集したデータより4つの研究結果を得た。 (1)18人の学習者は娯楽のためにリスニングを行っていると報告。うち10人はリスニングスコアが+0.5上昇、4人は現状維持だった。9ヶ月に渡る共通因子は、リスニングの継続が週平均7.5時間以上でスコアが改善または現状維持されるという結果だった。楽しむために幅広くリスニングを行うことは利点があると言える。(2)15人は自分でライティング力を高める計画をした。ライティングテストのスコアは、1人は+1.5、3人は+1、5人は+0.5上昇。9人の共通点はライティングの継続が週平均6.5時間以上だった。(3)18人は自分で友達や知り合いとスピーキングの練習をした。そのうち10人は少なくとも週に8.5時間以上話し、スピーキングのスコアが(時には大幅に)改善された。3人は+1.5、2人は+1、5人は+0.5上昇した。(4)交換留学プログラムの参加や、他国でのNPOボランティア活動を含む海外旅行の経験談を共有することで、自然と旅行熱が高まり研究期間中20人中13人が16もの異国を訪問した。彼らの社会的な気質が互いにテーマある議論を生み出し、語学学習を超えて私生活にも影響を与えたと言える。 収集したデータは語学学習の実践と目標に費やした時間の報告を含めた学習者の省察、出口調査、私の記録、研究前後のIELTSテスト結果を含む。この研究は啓発的で上記の通り予想外の発見もあった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文の再考案や2011年10月の後期より開始したデータ収集と分析により2012年4月時点でも調査研究が行われていた。様々な理由で6人が辞退したが、幸いにも参加者の最終人数は予想通りの20人となった。前期の最終週まで彼らは4つから1つのゼミを選択し 1週あたり90分のセッションを行った。セッション毎に観察記録をつけていたので毎週4つのゼミ開催とデータ分析は予想以上に時間を要した。セッションにおいては、参加者は当初自身の都合に合ったものに出席したが、同じ参加者と協力し英語力習得の為には何が効果的かを考えながら編成し活動していた。これらは自主学習計画のさらなる証拠として観察記録を残している。そして研究後2012年7月28日、埼玉大学にてIELTSテストを行った。 最終的に本研究の弱点が解決され、研究の発見に関する出版物については順調に作成が進められている。研究を進めるにあたり、参加人数が少なかったことや前後期23週の授業期間という短期間のデータ収集となったことが特に大きな制約だった。それにも関わらず楽しさを求め自ら選択した語学活動に週平均6.5から8.5時間を費やす学習者らは、語学力習得が顕著だということを発見できた。 初期の研究結果をニュージーランド・ウェリントンでの「自主学習会議2012(ILAC)」及び浜松での「JALT2012」において発表した。これら含め2012年には国際的な学会で4本の発表を行った。さらに2本の論文が、EFL、TESOL、語学教育の自主性という分野の意義ある学術誌で一方は国際的な審査を受け、もう一方はJALT(全国語学教育学会)により2013年に出版される。さらに会議で本研究の発表を行い、続いて論文の発表も予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
結果についての再評価を分析である。習熟度を評価する研究前後のIELTSテストのスコアを引き続き精査している。神戸での「JALT2013」ならびにその他国際会議において発見を発表する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(7 results)