2013 Fiscal Year Annual Research Report
日本のドイツ語教育におけるクラスルーム言語の使用と機能
Project/Area Number |
23520675
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
HARTING AXEL 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (80403509)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 教授 (70232650)
吉満 たか子 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (20403511)
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Keywords | 授業法 / カリキュラム論 / ドイツ語教育 |
Research Abstract |
私の科研プロジェクト3年目の研究活動の中心は、日本の諸大学において60人のドイツ語教員と2500人のドイツ語学習者を対象に私が行ったアンケートの評価にあった。このアンケートで目指されたことは、ドイツ人や日本人のドイツ語教員が、学生に指示を出す際、どのような目的でまたどの程度の頻度でそれぞれドイツ語や日本語を教授言語として使っているかを、またそうした使い分けは学習者によってどのように評価されているかを、明らかにすることであった。ティーチングアシスタントの協力により、このアンケートは質的および量的に評価され、教員を教授言語としてのドイツ語使用あるいは日本語使用へと突き動かす要因が明らかにされた。日本語の使用を促す要因としては、伝えるべき内容や構造の複雑さ、クラスサイズの大きさ、学習者グループの言語レベルの低さ、および学習動機の弱さがある。他方、ドイツ語の使用を促す要因としては、学習者グループの言語レベルの比較的な高さと並んで、学習者や同僚や教育機関の側からのドイツ語を使って欲しいという期待が挙げられる。ドイツ人教員は、学習者の言語レベルが上がるにつれて教授言語としてより多くドイツ語を使う傾向が日本人教員に較べて明らかに大きい。これらの調査結果については、昨年、国内(JALT 全国語学教育学会)および国外(IDT 国際ドイツ語教員大会, FaDaF 「外国語としてのドイツ語教育」連合会)のさまざまな学会において発表され、議論されている。
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Research Products
(8 results)