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2011 Fiscal Year Research-status Report

近世における征韓論の系譜を探る

Research Project

Project/Area Number 23520835
Research InstitutionMeiji University

Principal Investigator

須田 努  明治大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (70468841)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords国際情報交流 / 韓国
Research Abstract

(1)サブテーマ:近世人の朝鮮観に関する研究 (1)18世紀前半、朝鮮・朝鮮人が登場する浄瑠璃作品・歌舞伎作品の分析:歌舞伎・文楽作品の鑑賞、またDVD化されている歌舞伎・文楽作品を収拾し、解析を行った。また、歌舞伎・浄瑠璃作品の台本を収拾し、分析を行った。これらにより、既存の成果のブラッシュアップを図った。(2)18世紀後半 朝鮮・朝鮮人が登場する浄瑠璃・歌舞伎作品の分析:歌舞伎・文楽作品の鑑賞、またDVD化されている歌舞伎・文楽作品を収拾し、解析を行った。また、歌舞伎・浄瑠璃作品の台本を収拾し、分析を行った。とくに「天徳物」作品を福岡で確認することができた。これらを通じて史料解釈の幅を広げることができた。(2)サブテーマ:吉田松陰の朝鮮観に関する研究:山口県において、秋と春の2度にわたる史料調査、フィールドワークを実行した。その結果、松陰関係の新史料を発見することができた。また、松下村塾と朝鮮人陶工の村との関係に関しても、聞き取り調査を実行し、知見を深めることができた。さらに、松陰の弟子である高杉晋作に関する史料調査、フィールドワークも実行することができた。東海地域おいて、「唐人踊り」に関連する伝統行事につき、現地での取材を敢行した。また、朝鮮人通信使が渡来し、逗留の場であった福岡県相島に渡り、現地を確認した。(3)サブテーマ:対馬藩の朝鮮観に関する研究:長崎県対馬市において、史料調査、フィールドワークを実行した。対馬藩史料の概要をつかむことには成功した。今後は、精緻な史料調査が必要となる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

(1)サブテーマ:近世人の朝鮮観に関する研究:予定通りの研究成果を達成することができた。現在でも残されている「唐人踊り」「唐子踊り」に関してフィールド調査を実行し、ここから近世人の朝鮮観の復原をはかることが出来た。これは、当初の想定された研究以上の成果といえる。また、歌舞伎・文楽作品を多く鑑賞し、台本の分析をおこない、研究論文を作成することが出来た。(2)サブテーマ:吉田松陰の朝鮮観に関する研究:山口での史料調査、フィールドワークを実行しほぼ、完了することができた。吉田松陰関係文書に関して、すべて収拾することができた。さらに、高杉晋作に関しても史料調査を実行することが可能となった。また松陰の朝鮮に対する心性に関しても大枠を確認することができた。当初の目的以上に研究は進展している。(3)サブテーマ:対馬藩の朝鮮観に関する研究:上記に比べ、進展が遅れているが、史料の所在確認等はおわっている。

Strategy for Future Research Activity

(1)サブテーマ:近世人の朝鮮観に関する研究:研究報告、論文作成を中心に展開する。さらに、韓国での国際シンポジウムでの研究報告を実行する。(2)サブテーマ:吉田松陰の朝鮮観に関する研究:(1)松陰の思想のバックグラウンドの理解 水戸学と神道の思想的研究を展開する。(2)松陰の弟子、高杉晋作、木戸孝允の思想と行動の分析を行う。山口での史料調査、フィールドワークを実行しほぼ、完了することができた。また松陰の朝鮮に対する心性に関しても大枠を確認することができた。当初の目的以上に研究は進展しているので、史料整理・確認が終了した分野から、論文発表・研究報告を実行していく予定である。(3)サブテーマ:対馬藩の朝鮮観に関する研究:(1)対馬藩と長州藩との関係につき分析を行う。 (2)大島友之允の行動と思想の研究を行う。この分野がもっとも遅れていた。本年度の調査・研究はこれを集中的に展開していく予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

関係史料・資料の収集を行う必要がる。旅費での使用が中心となる。収集資料・史料の解析、整理に関するアルバイト雇用の費用も大きな位置をしめる。また、解析に必要なパソコンを新規導入する必要があある。 研究成果を還元するために、韓国において国際シンポジウムでの報告を数回予定している。これに参加するための旅費が必要となる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 「通史でみる日本近世史像・近世社会論の変容」2011

    • Author(s)
      須田努
    • Journal Title

      『歴史評論』

      Volume: №735 Pages: pp.4~15

  • [Book] 『逸脱する百姓』2011

    • Author(s)
      須田努編纂
    • Total Pages
      p.313
    • Publisher
      東京堂書店
  • [Book] 『比較史的にみた近世日本』2011

    • Author(s)
      趙景達・須田努編
    • Total Pages
      p.361
    • Publisher
      東京堂書店

URL: 

Published: 2013-07-10  

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