2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23521006
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
橘 健一 立命館大学, 産業社会学部, 非常勤講師 (30401425)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 和之 立命館大学, 文学部, 非常勤講師 (40469185)
|
Keywords | ネパール / フィールドワーク / 国際学会等発表 |
Research Abstract |
本年度8月に、イギリス、マンチェスター大学で開催された国際文化人類学会(IUAES2013)にて、それまでのチェパンの動物認識に関する成果をまとめる発表を行った。その際、アマゾン先住民文化に関するブラジル人研究者たちとの意見交換により、アマゾンとアジアの動物認識の差異が浮かび上がった点は、今後の研究を考える上で、大きな成果だったと言える。その後、フランス、パリのケ・ブランリー美術館等を視察し、未開芸術に関する特別展と常設の民族資料を視察し、館内展示や構造主義関係の文献を購入した。今回の出張により、国際的な動物認識や文化/自然関係の研究動向を把握し、その中に自らの研究を位置づけることが可能になった。 フィールドワークに関しては、当初、本年度はネワール、山地ヒンドゥー社会での調査をおこなう予定であったが、研究代表者の橘は、ネワール社会、山地ヒンドゥー社会ですでに一定の成果を上げていることから見送った。また、チェパン社会の調査結果から得られた解釈を、現地のインフォーマントに連絡を取って確認し、その多くが適切であることが、認められた。特にシカに関する認識が、「逃走」と結びつくことを確認できたことは、当該社会の動物認識全体を考える上で、重要であり、大きな成果が得られたといえる。 研究分担者の渡辺は、カトマンズ盆地の畜産業者に聞き取りを行い、ヒツジなど近隣から持ち込まれるローカルな品種と、インド、ニュージーランドなど外国から持ち込まれる品種との区別に関わる認識の調査や動物と災害との関わりに関する調査を行い、成果をあげることができた。 調査後は、予定通り、それぞれの調査をまとめ、最終討議を行い、調査結果の発表と報告書の作成について、意見交換をおこなった。研究代表者、分担者ともに、現在、投稿論文を執筆中である。
|
Research Products
(14 results)
-
[Journal Article] Significant sex difference in the association between C-reactive protein concentration and anthropometry among 13- to 19-year olds, but not 6- to 12-year olds in Nepal.2014
Author(s)
Shoko Konishi, Rajendra Prasad Parajuli, Erica Takane, Makhan Maharjan, Kenichi Tachibana, Hong-Wei Jiang, Krishna Pahari, Yosuke Inoue, Masahiro Umezaki, Chiho Watanabe
-
Journal Title
American Journal of Physical Anthropology.
Volume: 154(1)
Pages: 42-51
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-