2013 Fiscal Year Research-status Report
中小企業の親族間事業承継にかかる労働法・会社法・家族法からの分析
Project/Area Number |
23530061
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水島 郁子 大阪大学, 高等司法研究科, 教授 (90299123)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 眞弘 名古屋学院大学, 法学部, 教授 (20108781)
木村 敦子 京都大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (50437183)
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Keywords | 中小企業 / 事業承継 / 労働法 / 会社法 / 家族法 |
Research Abstract |
本研究は、中小企業における親族間事業承継の問題を、労働法・会社法・家族法から分析するものである。最終年度(当初)である平成25年度は、「労働法と会社法」、「会社法と家族法(民法)」、「労働法と家族法(民法)」の対話を深めることを目的とした。 平成25年度も昨年度と同様に、研究会を4回開催した。第7回研究会(7月25日・京都大学)では、①家族法の観点から事業承継円滑化法についての報告があり、議論を行った。次に、②民法の観点から債権法改正中間試案についての報告がなされ、それに対して会社法の観点からコメントがなされた。第8回研究会(8月13日・京都大学)は、第7回研究会②を受ける形で、労働法の観点から報告がなされ、その後議論を行った。第9回研究会(10月25日・京都大学)では、会社法の観点から詐害的会社分割・事業譲渡についての報告があった。この報告は会社法改正要綱と債権法改正中間試案を検討するものであった。第10回研究会(11月30日・京都大学)では、労働法の観点から企業変動における労働法上の課題を提示し、これまでの研究内容の整理を行った。それに対して、会社法からの問題提起がなされた。 これら研究会とは別に、基本問題を把握するために文献調査(日本、ドイツ)を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
年度初めに予定した通り、研究会を定期的に開催し、研究代表者らが報告を行い、各法の観点から分析・検討を行い、異なる法間での対話を行った。ところが、平成25年中の債権法・会社法改正の動向に加え、本研究との関連性が高い優れた著作が、同年8月、9月に相次いで出版されたことから、研究会の開催回数を増やしたものの、最終的な検討・報告にはいたらなかった。総括的・最終的な内容の検討を行うために、研究を1年延長することになった(延長承認済)。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、研究会を3回予定している。うち2回は総括的な内容とする。 研究代表者は、ドイツもしくはオーストリアにおいて、文献調査ならびにヒアリング調査を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
事業期間延長が承認されたことを受け、最終年度に必要な研究会開催経費および出張経費を次年度に回す。 旅費と人件費・謝金に充てる。
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Research Products
(4 results)