2011 Fiscal Year Research-status Report
金銭管理のアンケート調査により、多重債務予防のための制度設計の基礎資料とする研究
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23530112
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
手塚 宣夫 東海大学, 実務法学研究科, 教授 (50155454)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | カードキャッシング / カードショッピング / リボ払い / 複数のカード所持 / 家計簿・家計管理 / インターネットショッピング |
Research Abstract |
(財)民事紛争処理研究基金の研究助成により、本研究の調査と同様の調査を、UIゼンセン同盟の組合員を対象にして平成23年7月から12月まで実施しましたが、なかなか回答数が増えずに、非常に苦労しました。選挙とは異なり、質問は多いのに、答えても何も見返りもないので、一般の組合員の協力を得られないのは当然かもしれません。最終的に回答数が1,128になりましたが、アンケートの難しさを痛感し、見込みが甘かったと反省しました。これを教訓に、できる限り多数の回答を得られそうな団体にお願いすることにしました。そこで、本研究の調査の第1回目を、手塚が以前住んでいた宮城県のみやぎ生協にお願いし、アンケートを平成23年12月から平成24年1月まで実施して、2,311 名の方から回答を得ることができました。回答数の多寡については、ゼンセン同盟の場合は、多数の労働組合を寄せ集めた巨大組織のため、なかなか末端まで統率できませんが、生協の場合は、組合員は多数であっても、一つの組織ですので、組織としてまとまったのだろうと推測しています。アンケートの対象が、当初予定していた労働組合員ではありませんが、生協の組合員は大体平均的なサラリーマン家庭が主ですので、アンケートの目的は達成できたと考えます。現在、集計できた回答をクロスさせたデータ処理を進めています。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東日本大震災の影響で、実績の概要に述べた、UIゼンセン同盟対象のアンケート実施が、大幅に遅れました。この調査を基にして、調査の実施方法や対象等を検討した上で、本研究の調査をする予定でしたので、当初かなりの遅れが見込まれました。しかし、急遽みやぎ生協に協力をお願いしたところ、大変好意的に受け入れていただきましたので、短期間のうちにアンケートを実施することができ、遅れを取り戻すことができました。
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Strategy for Future Research Activity |
みやぎ生協での調査は、かなりの成果だと思いますので、日本各地の主要な生協に対して、アンケート調査に対する協力をお願いしました。概ね好意的で、各生協で現在検討・準備中です。うまく実現できれば、ほぼ全国をカバーできると期待しています。本研究調査では、当初予定していた連合傘下の労働組合にも協力をお願いしており、今後生協と労働組合の2本立てで実施する予定です。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
日本各地の生協と労働組合の各組合員に対するアンケート調査を、平成24年夏ころから年末まで実施する。主として、このアンケート調査のための費用(アンケート入力・集計費用、実施準備のための旅費等)に使用する。
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