2012 Fiscal Year Research-status Report
持続成長可能な経済の可能性と国際貿易の役割に関する研究
Project/Area Number |
23530212
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保田 肇 北海道大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (00293811)
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Keywords | 持続成長可能経済 / 動学的貿易利益 / 一般均衡理論 / 世代重複モデル / 無限次元ゲール・二階堂補題 / 無限次元財空間モデル |
Research Abstract |
「研究実施計画」にあるように、平成24年度はアメリカ、ニューヨーク州のロチェスター大学経済学部を訪問して、国際貿易論に関する世界的な権威でおられるロナルド・ジョーンズ教授と有益な研究討論を行い、本研究課題である「持続成長可能な経済の可能性と国際貿易の役割に関する研究」に関して、様々な有益な示唆を頂いた。その際に、ロチェスター大学経済学部に所属されている他の先生や一時的に訪問されている先生とも、本研究課題に関して有益な意見交換を行い、同時に、本研究課題に関する資料収集も行った。なお、ジョーンズ教授との議論に基づいて、現在『古典的有限次元経済モデルにおける競争均衡の存在定理について:Nikaido(1956,57)を中心にして』を現在準備している。 国内では、甲南大学、京都大学経済研究所東京オフィス、日本大学商学部も訪問して、研究分野の近しい専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂き、同時に資料収集も行った。更に、12月7日-9日に法政大学市ヶ谷キャンパスで行われた「経済の数理解析」の研究集会において、本研究課題と密接に関連した『On Infinite Dimensional Gale-Nikaido Lemma(無限次元のゲール・二階堂の補題について)」という論文の報告も行い、出席者から様々な有益な示唆を頂いた。この論文については、本研究代表者が所属機関から依頼されたワルシャワ経済大学への出張の際にも報告を行い、様々な意見を頂いた。なお、本論文は本研究代表者の所属機関のディスカッションペーパーとして公開している。 本研究課題を進めるために、その資料として一般均衡論に関連する古書を含めた図書の購入を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アメリカ、ニューヨーク州のロチェスター大学経済学部を訪問して、ロナルド・ジョーンズ教授と有益な研究討論を行って、本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂く事ができ、また、資料収集も行う事ができた事、甲南大学、京都大学、日本大学等の国内の有力大学も訪問して、研究分野の近しい専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂く事ができた事、更に、資料として一般均衡論に関連する図書の購入を行う事ができた事より、本課題はおおむね順調に進んでいる。 なお、ロチェスター大学経済学部のロナルド・ジョーンズ教授が3月に来日されて、昨年11月に行った研究討論に対して更なる検討を行う事が出来た事も、本課題がおおむね順調に進んでいる事に資した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度も平成24年度の同様に研究を進めて行く予定であるが、特に、持続成長可能経済における市場均衡の存在の可能性を中心にして、研究を進める。 そして、再びアメリカ、ニューヨーク州のロチェスター大学経済学部を訪問して、ロナルド・ジョーンズ教授と有益な研究討論を行って、本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂き、資料収集も行う。 また、国内の有力大学も訪問して、研究分野の近い専門家から本研究課題に関して様々な有益な示唆を頂く。 更に、本研究課題を進めるために、その資料として国際貿易論、一般均衡論、関数解析学に関連する図書の購入を行い、それらの図書を参考にして世代重複モデルに関する更なる理解を深める。特に世代重複モデルに関する理解を深める上で望ましい図書があれば、研究代表者が所属する本務校の大学院の授業や演習のテキストやまたは大学院生との輪読会のテキストにして世代重複モデルに関する理解を深める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)