• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Research-status Report

海外経済協力政策の実現に向けた、「社会課題解決型」BOP支援事業の構築と展開

Research Project

Project/Area Number 23530492
Research InstitutionSurugadai University

Principal Investigator

水尾 順一  駿河台大学, 経済学部, 教授 (30316773)

Project Period (FY) 2011-04-28 – 2014-03-31
Keywords国際情報交流 / サスティナビリティ / 社会的課題の解決 / カカオ・ビジネス / シェアバタービジネス / BOPビジネス / NGOとの連携
Research Abstract

平成23年度の研究活動の概要は以下の通りである。1.4月~8月:海外経済協力政策と社会課題解決型BOPビジネスに関する先行研究として文献研究を行い、その上で、次の通り海外の現地リサーチを実施した。2.海外の現地リサーチ活動(1)リサーチ期間:平成23年8月16日~平成23年8月30日(15日間)(2) 用務先:ワシントンDC(ワールド・カカオ財団:WCF本部)、ガーナ(アクラ<WCFアクラオフィス、タマレ<NGOアフリカ2000ネットワーク現地>、クマシ<NPOソース・トラスト現地>)(3)研究テーマと研究活動の詳細:研究テーマは「アフリカのガーナにおけるシェアバタービジネスと、カカオ・ビジネスに関わる研究」。具体的には以下の通りである。まず、米国ワシントン・DCを訪問。ガーナでのカカオ・ビジネスの視察とヒアリングの前に、ワシントンDCのWCF本部にてビル・ガイトン代表から世界のカカオ・ビジネスの現状と課題についてヒアリングを実施。次にガーナでは、シェアバタービジネスに関して、アクラにてNGOアフリカ2000ネットワークにシェアバターに関わるNGOの活動についてヒアリングを実施。その後タマレへ移動し現地サグナグリでシェアバター工場を視察、現状と今後の課題などをヒアリング。さらに、カカオ・ビジネスでは、クマシで英国商社アルマジャロのビンス・マッカラー氏にカカオ流通全般についてヒアリング。その後現地のワサ・アクロポンでNPOソース・トラストの現地集荷場、カカオ農園を視察した。アクラに戻りガーナの国営貿易商ココ・ボードで世界との取引要領についてサミュエル・タキー氏にヒアリング。あわせて、WCFアクラオフィスのムバロ・ニディヤリーダーから、ガーナにおけるカカオ農民へのWCFの支援活動についてヒアリングを実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当研究における初年度の目的である、「BOPビジネスの現状と課題の抽出」について、文献研究を実施し、これまでの先行研究を俯瞰した。その上でワシントンD.C.で世界のカカオ市場を取材し、ガーナでの現地リサーチを通じて、カカオ・サスティナビリティとシェアバターに関するBOPビジネスの現状をリサーチすることができた。そこでは支援先現地の状況や支援企業が抱える課題も把握することで、ほぼ初年度の目的は達成したと考える。またこの内、カカオ・サスティナビリティについては既に24年3月末に論文としてまとめ、駿河台経済論集に掲載されている。さらに、24年3月9日には日本経営倫理学会のシンポジウム「グローバルCSRとBOPビジネス」でパネル・チェアからの問題提起も行い、学会と産業界に貢献した。

Strategy for Future Research Activity

24年度は大別して以下の3つがあげられる。1.24年度7月までに、昨年のリサーチ結果であるシェアバターにかかわるBOPビジネスの論文をまとめることである。2.8月に米国のボストンで開催される「Society for Business Ethics」にてこれまでのBOPビジネスに関する研究成果を報告する。3.ボストンでの学会報告後、メキシコとグアテマラにて、コーヒー産業にかかわるフェアトレードとBOPビジネスに関する現地リサーチを実施する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度の研究費については上記の研究活動に関して主に以下の2つがあげられる。1.米国ボストンでの学会報告にかかわる費用2.メキシコ、グアテマラでのリサーチ活動に関する費用具体的には学会参加費、海外取材費(渡航費、宿泊費、謝金その他) などである。

  • Research Products

    (4 results)

All 2012 2011

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] グローバルCSRの視点によるBOPビジネスと共益の創造-ガーナにおけるカカオ・サスティナビリティの要諦と展開-2012

    • Author(s)
      水尾順一
    • Journal Title

      駿河台経済論集

      Volume: 第21巻第2号 Pages: 133-171

  • [Journal Article] グローバルCSRとCSV2011

    • Author(s)
      水尾順一
    • Journal Title

      JBCCホールディングス株式会社『Link』

      Volume: Vol.207,Summer Pages: 4~11

  • [Presentation] グロ-バルCSRとBOPビジネス2012

    • Author(s)
      水尾順一
    • Organizer
      日本経営倫理学会シンポジウム
    • Place of Presentation
      拓殖大学
    • Year and Date
      2012年3月9日
  • [Presentation] グロ-バルCSRと経営品質2011

    • Author(s)
      水尾順一
    • Organizer
      日本経営品質学会全国大会
    • Place of Presentation
      東京経済大学
    • Year and Date
      20110600

URL: 

Published: 2013-07-10  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi