2013 Fiscal Year Annual Research Report
情報通信技術がBtoBサービス開発プロセスに与える影響に関する研究
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23530523
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
西岡 健一 関西大学, 商学部, 准教授 (40553897)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南 知惠子 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (90254234)
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Keywords | サービス・イノベーション / サービタイゼーション / ICT |
Research Abstract |
(1)製造業のビジネスのサービス化について 近年大きな注目を集めているが、未だ研究蓄積の少ない分野である。この課題に対して、2012年度にダイキン工業のヨーロッパ支社であるダイキン・ヨーロッパ社の事例研究を進め、製造業における新たなサービタイゼーションである「ソリューション」ビジネス形態の提唱、そして新たな駆動要因として、従来の製品・サービスの組み合わせだけでなく、技術主導型サービタイゼーションが重要であることを主張した。2013年6月に欧州最大のオペレーションズリサーチ学会であるEuromaの年次大会にて査読採択、研究報告を行った。関連研究者との議論から、新たな研究上の知見を得ることができ、それに基づき著名国際雑誌への投稿準備中である。 (2)小売業の市場対応とICT技術の関わりについて、市場駆動型・市場対応型の戦略類型があること、そしてそれが実行されるための要因をマーチャンダイジングを観点に研究を展開した。これについては2013年7月に行われた欧州最大のリテール学会にて研究発表を行った。また、小売国際化との関連に研究分野を広げており、新たな事例研究として、スペインの靴製造小売ブランドであるカンペールに取材を行い、小売国際化における新たな戦略類型である「デザイン主導型の市場駆動戦略」を提唱した。その結果は日本商業学会第4回全国研究報告会にて発表を行った。これらの研究は、次年度以降さらに研究を進め結果を公表する。 (3)研究のまとめ 2013年度は本科研補助の最終年度である。そこで研究テーマに関しての学術的な知見、本科研において補助されてきた事例研究及び実証研究の結果を本にとりまとめ、「サービス・イノベーション」と題して有斐閣より2014年5月に発刊予定である。本書は研究者だけでなく実務者も読者対象としており、研究成果のより幅広い層への影響が期待される。
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Research Products
(7 results)