2013 Fiscal Year Research-status Report
金融危機の会計分析―リーマン・ショック後の規則と規制の改革をめぐって―
Project/Area Number |
23530577
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
星野 一郎 広島大学, 社会(科)学研究科, 教授 (10202300)
|
Keywords | 金融危機 / 会計規制 / リーマン・ショック / ストレステスト / 格付け |
Research Abstract |
本年度においては,本研究課題を進めるうえで重要な金融機関に対するストレステストを中心に研究をおこない,さらにストレステストと格付けの関連性についても研究をおこなった。その研究成果(実績)の一部は下記の論文をもって公表している。 星野一郎「企業継続を前提とした清算価値算定システムとしてのストレステスト――金融機関に対するストレステストをめぐる波及効果に着目して――」『産業経理』第73巻第2号(2013年10月),36-53頁。 星野一郎「ストレステストにおける格付けの役割と関係そして影響に関する会計学的研究――金融機関に対する健全性検査の一環としての機能と構造に関連して――」『広島大学経済論叢』第37巻第2号(2013年11月),51-67頁。 また本研究課題に関連して,会計研究のあり方についても検討をおこない,その研究成果(実績)については下記の論文で公表している。 星野一郎「会計研究のあり方をめぐる若干の考察――特定論点の意義と課題そして背景――」『経理研究』(中央大学経理研究所)第57号(2014年3月),81-106頁。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題に関係する文献等があまりに膨大であり,これまではそれらの文献やデータの調査と解読に予想以上に時間を用いてきた。また本研究課題との関係する不正経理についての調査研究をもおこなってきたことにも,本研究課題がいくぶん遅延している理由の一端がある。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記【現在までの達成度】の「理由」でも記述したように,本研究課題は理論的にも実務的にも非常に重要な要素を数多く含んでいる。今後,研究をおこなっていくうえでは,これまでの研究実績(公表していないものを含めて)を整理し,それらを執筆し,公表することが中心となる。 従前からの予定どおり,平成26年度においては,このような方策で研究を推進し,その研究成果の一部は平成26年度と平成27年度において公表し,最終的には単著研究書として平成27年度または平成28年度に公刊する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
先述したように,本年度(以前)においては,文献やデータの分析と解析に予想以上に時間を要したために,研究者や専門家などとの研究打合せを予定どおりおこなうことができなかった。おもにそのために次年度使用額が生じたものである。 次年度(平成26年度)においては,従前のように文献やデータの分析と解析をおこなうとともに,ドラフトまたは論点整理を作成したうえでの研究打合せを計画的に実行する予定であるので,次年度使用額は全額使用することになる予定である。
|
Research Products
(3 results)