2013 Fiscal Year Annual Research Report
事業再編における知識連鎖マネジメントの管理会計に関する経験的研究
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23530588
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| Research Institution | Osaka Prefecture University |
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Principal Investigator |
窪田 祐一 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (40329595)
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| Keywords | マネジメント・コントロール / 事業再編 / 戦略的提携 / 知識連鎖 / 組織間管理会計 / Ｍ＆Ａ |
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| Research Abstract |
本研究は，合併・買収・合弁・提携・外注などを通じた事業再編の後に生じる「戦略変更」と「管理会計」との関係を解明することにある。企業実務では，経営のスピード化の必要性などにより外部資源を有効に活用しようとする動きがみられ，事業再編の重要性は高まっている。しかし，事業再編は必ずしも望ましい結果が得られていない。先行研究では，これらの事業再編の成否は組織間コントロールの問題にあると指摘されており，そのメカニズムの解明が続けられている。本研究は，これらの先行研究の知見に加え，組織間分業のための内部組織のマネジメントに着目した。また，事業再編は，組織間分業の見直しや他組織との統合であり，そこでは知識を獲得し移転する取り組みが必要となるため，知識移転に注目した。
まず，事業再編を戦略変更の観点から把握するのに有効と思われる戦略的コストマネジメントに関する先行研究の知見を整理した。そのうえで，日本企業のサプライチェーンのグローバル化，複雑化し，サプライヤー管理の変化の問題点を指摘した。次に，戦略的提携に関する質問票調査のデータ分析から、組織内インターラクションが組織間成果を高める可能性を明らかにした。最後に，被買収企業にミニ・プロフィットセンターを導入することで業績を回復させた事例などを調査した。この事例では、過去のＭ＆Ａの経験を活用することにより組織変革を導き、新たな戦略の実施につながったことが明らかになった。しかし，本事例はミニ・プロフィットセンターを用いているが，管理会計システムの特性だけでなく，経営理念や組織文化などの影響も観察された。この点から研究を進展させ，管理会計システムと経営理念・組織文化の関係性について聞き取り調査を行っている。
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Research Products
(1 results)
