2013 Fiscal Year Annual Research Report
「緊急地震速報」の展開と災害情報の向上に関する調査研究
Project/Area Number |
23530689
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
中森 広道 日本大学, 文理学部, 教授 (80297754)
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Keywords | 緊急地震速報 / 災害 / 震災 / 地震 / 情報 / 東日本大震災 / 調査 / メディア |
Research Abstract |
平成19(2007)年から本格的な運用が始まった「緊急地震速報」は、現在、テレビ・ラジオ・携帯電話など様々な形で一般の人々も接することができるようになっている。しかし、その一方で、この速報の意味や目的についての理解が不十分であったり、この速報の扱い方や具体的な対応について、まだまだ問題も見られる。人々の「緊急地震速報」に対する評価、意識、対策ならびに利活用の現状を調査によって明らかにし、その知見から、この速報のさらなる適正化と向上を考究することを目的に本研究を行った。 本研究は、社会調査(アンケート調査・ヒアリング調査など)が主な手法となった。また、「東北地方太平洋沖地震」による「東日本大震災」により、「緊急地震速報」があらためて注目されたこともあり、この点にも留意して調査を進めた。 実施した主な調査は、(1)「東日本大震災」における関東地方の住民の「緊急地震速報」に対する評価・意識に関する調査、(2)「東日本大震災」の津波被災地の住民調査(東北地方)、(3)「東日本大震災」に関する意識調査(東日本と西日本の比較)、(4)「緊急地震速報」の積極的利用(携帯電話、スマートフォンのアプリケーションウェア、パーソナルコンピュータのソフトウェア、専用受信機など)に関する調査、(5)平成25(2013)年8月8日の「緊急地震速報」の誤報に関する調査、などである。
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