2011 Fiscal Year Research-status Report
延長保育における生活リズムの夜型化をくいとめる: 短時間仮眠システムの導入
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23530862
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Research Institution | Edogawa University |
Principal Investigator |
福田 一彦 江戸川大学, 社会学部, 教授 (20192726)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 生涯発達 / お昼寝 / 睡眠 / 夜更かし / 延長保育 |
Research Abstract |
保育園で行われている昼寝(午睡)の実態と、昼寝の発達的変化を明らかにするため、都内の保育園を対象に約2000名の幼児(保護者)を対象に質問紙調査を行った。現在、この調査の結果は解析中である。また、年長児で午睡を中止した保育園の幼児(保護者)を対象に前年度の午睡実施時点でのデータと比較を行ったが、その結果、明瞭な夜間睡眠開始時刻の前進と、午前中の幼児の精神状態の明瞭な改善を認めた。また、午睡を中止した園では、幼児の睡眠時間の前進のみでなく、長時間の延長保育の利用回数も激減して、保育園よりの引き取り時間も前進した。この結果は、子どもだけでなく、家庭全体の夜型化をくいとめる効果もある可能性を示唆したものである。さらに、現在、幼児の仮眠実験(脳波記録)を行うための保育園、幼稚園を選定中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
脳波を記録する園の選定に関しては多少の遅れが認められるものの、他の調査データなどについては、予想を上回る量が収集できており、おおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、脳波記録が許される施設をなるべく早く選定して、短時間仮眠の効果についてなるべく早く実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は脳波計測を行うため、脳波計測用のソフトウェアを購入する予定である。
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Research Products
(7 results)