2011 Fiscal Year Research-status Report
投影法課題実行時における認知処理の脳科学的基盤を求めて:fMRIによるアプローチ
Project/Area Number |
23530897
|
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
石橋 正浩 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30324883)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相澤 直樹 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (10335408)
内海 千種 徳島大学, ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 講師 (90463322)
牧田 潔 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, 兵庫県こころのケアセンター, 研究員 (00455560)
齋藤 大輔 福井大学, 生命科学複合研究教育センター, 特命講師 (30390701)
岩切 昌宏 大阪教育大学, 学校危機メンタルサポートセンター, 准教授 (50283841)
|
Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
|
Keywords | ロールシャッハ法 / fMRI |
Research Abstract |
7月に第1回研究打合せをおこない,3年間の研究期間における役割分担と全体のスケジュールについて協議・検討をおこなった。このときに,実験装置として使用を想定していた福井大学のMRI装置が,年度後半より長期のメンテナンスにはいることがわかったため,それまでに各自で先行研究を読み進め,それらの成果をふまえて具体的な実験パラダイムを詰めていくことにした。 8月に第2回研究打合せを行ない,収集した先行研究の読み合わせをおこなった。また10月には第3回研究打合せをおこない,これまで各自で検討した研究課題を持ち寄り,今後の方針について検討した。ここまでの検討内容を踏まえ,ロールシャッハ法を課題としてMRI研究をおこなう上では,ある心理学的特徴の有無によって群分けした被験者のロールシャッハ法課題実施時のfMRIデータを群間比較するアプローチと,事前にロールシャッハ指標により群分けした被験者に何らかの課題を課し,その際のMRIデータを比較するアプローチとに大別されることを見てとった。 3月には福井大学で第4回研究打合せを行なった。MRI装置を用いて実験プログラムを起動させ,動作の確認や問題点について検討をおこなった。あわせてこれまで読み進めてきた資料を持ち寄り,実験パラダイムの具体的な詰めをおこなった。実際には先行研究が少なく明確な仮説を設定できる状況でないことも確認され,仮説を設定していくための予備実験ならびに行動観察を年度明け早々におこなうことを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
福井大学が所有するMRI装置がメンテナンス作業期間にあり,年度内の実験開始ができなかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
予定通りに福井大学で実験を開始できる状況を早急に構築する。あわせて,徳島大学が所有するMRI装置を使用できるよう,研究分担者を通じて調整をおこなっている。 実験の開始とともに研究者間の密な連携が必要となるため,可能な限り打合せを開催し,情報の円滑な共有を図る。あわせて分担を明確にし,成果の公開が早急におこなえるよう工夫する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験の開始にともない発生する謝金,物品費,消耗品費は,本年度執行する予定であった研究費に加えて,必要に応じて次年度研究費から捻出する。 打合せの開催に必要となる旅費や会場費は次年度予算から執行する。
|
Research Products
(1 results)