2013 Fiscal Year Research-status Report
児童・生徒に対するコミュニケーション・スキル訓練の開発と実施
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23530933
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
牧野 幸志 摂南大学, 経営学部, 准教授 (00330762)
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Keywords | コミュニケーション / スキル / 児童 / 生徒 / 訓練 |
Research Abstract |
児童・生徒を対象としたコミュニケーション・スキル訓練の実施を主に学校において行った。平成25年度には,平成20年度から22年度(若手研究(B))に開発した中学生用コミュニケーション・スキル訓練を実際の生徒に対して実施し,平成24年に開発した小学生用コミュニケーション・スキル訓練を児童に対して実施した。研究代表者がスクールカウンセラーをしている中学校,小学校において,訓練プログラムを実施した。具体的には,特別授業やホームルームを利用して週に1回程度の訓練を行い,その後,どの程度コミュニケーション・スキルが身についたかなどの効果測定を行った。特に,今年度は関係が壊れてしまうという関係崩壊について調査を行った。また,スキル訓練の結果,児童・生徒の対人関係認知や精神的健康状態にどのような変化が起こったかも測定した。これらの実験,調査の結果を日本社会心理学会やアジア社会心理学会などで発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者が研究協力を依頼した小学校・中学校においてスキル訓練の実施が実現できたため。 研究代表者による分析が順調に行なわれたため。
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Strategy for Future Research Activity |
児童・生徒を対象としたコミュニケーション・スキル訓練の実施を引き続き行う。この訓練プログラムの実施を効率的に行うために,他の研究者からの助言を受ける。作成した訓練プログラムをできるだけ多くの小学校・中学校で実施していく。 次に,実施している訓練を学校の先生だけで実施できるように,実施要領などを作成する。さらに,30名程度の教室サイズで訓練を継続し,訓練の効果を確認しながら,精度を高めていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度はコミュニケーション・スキル訓練実施の際に,実験の協力者を使用しなかったため謝金の支払いが生じなかったため。 コミュニケーション・スキル訓練提示のためのPCは分析用のものを併用したため。 平成26年度は,より多くの小中学校でスキル訓練を実施するためPCを購入する。 また,研究全体のまとめを行い,学会発表を行うため旅費や投稿料などに使用する。
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Research Products
(9 results)