2013 Fiscal Year Research-status Report
持続発展教育の観点を踏まえた地球惑星科学分野での新しい実験・実習・演習教材の開発
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23531214
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
根本 泰雄 桜美林大学, 自然科学系, 准教授 (30301427)
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Keywords | 小学校 / 中学校 / 高等学校 / 理科 / 地球惑星科学 / 実験・実習・演習 / 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 / 安全教育 |
Research Abstract |
研究テーマを1年目,2年目と同様3種類に大別し研究を遂行した. (1)「教科書分析と授業実践研究」 中学校第1~3学年にて使用されている「理科」の全教科書(5種類/学年)に第2分野として掲載されている地球惑星科学と関係する実験・実習・演習の教科書間の相違を比較検討した.キッチン地球科学の精神で取り扱える,これまで提案してきた実験等も含め,中学校での実験として使える教材を中学生向けに開発,改良を研究協力者と試みた.また,高等学校「地学基礎」の全教科書(5種類)にても同様に行った.あわせて,改良・開発した教材の一部を用いた授業実践研究を高校生を対象として3校(うち1校は特別支援学校)にて行った.その結果,提案した教材は改善の余地が残るものの,概ね理解を助ける教材として有益であることが判明した. (2)「理科教育・安全教育の充実を目指すための被災地におけるアンケート調査と教科間との連携」 「社会科」や「生活科」,「保健科」で行われている自然災害に関する安全教育と「理科」との関係を分析し,「理科」にて取り扱われていない内容であるが取り扱うべきと考えられる内容の抽出を校種別に行った.分析の結果を受け,高等学校向けに提案する新科目,新教科の項目案を完成させた.その内容は,2014年4~5月に開催されるJpGU2014大会にて発表予定である. (3)「地震被害の教材化に向けた資料収集」 2011~2012年度に引き続き,主として宮城県を対象に地震被害と復興・復旧の様子とを「理科」の視点から教材化することを試みるため定期的に定点観測を行い,教材作成のための資料収集を行った.3年目の資料収集が2012年度と同様に天候の影響から3月末までに実施することが困難と判断されたため2014年4月に行うこととし,(3)に関して延長申請を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
9.研究実績の概要に記した(1)に関して,東京大学地震研究所共同利用研究集会や(公社)日本地震学会2013年秋季大会にて研究発表を行った.その内容は,(公社)日本地震学会モノグラフへ掲載される予定である.一方で,改良,開発した実験等の手引きを公開する予定であったJpGUのHPへシステム的に載せられる状況となったのが予定より大幅に遅れた2013年度後半となったことから,HP上へ現段階にてupできないでいることによる.2014年度中にupしていく予定である. (2)に関しては,概ね順調に推移している. (3)に関しては,(1)から派生した内容であり,2013年度には(2)とも関連付けて研究を展開することができ,概ね順調に進展している. なお,(1)と(2)とに関係した結果の一部は,(公社)日本地球惑星科学連合2014年大会にて招待講演で発表予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
9.研究実績の概要に記した(1),(2)に関して残された課題は公表である.そこで,小・中・高等学校向けのレシピをHP上へ可能な限り迅速にupすることを行っていく.(3)に関しては,被災地を題材とした教材化を進めるため定期的に行ってきた定点観測を2014年度当初に実施し,得られたデータに基づく教材化を行い公表する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
9.研究実績の概要に記した(1),(2)に関して残された課題は公表である.そこで,小・中・高等学校向けのレシピをHP上へ可能な限り迅速にupすることを行っていく. (3)に関しては,被災地を題材とした教材化を進めるため定期的に行ってきた定点観測を2014年度当初に実施し,得られたデータに基づく教材化を行い公表する.これは,東日本大震災の発災から3年目となる2014年3月11日前後に観測を行う予定であったが,震災2年目の平成24年度と同様,天候のため観測が2014年度当初に実施する必要が生じたことによる. 被災地の定期的な定点観測を行うための旅費・交通費として使用する.
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Research Products
(10 results)