2014 Fiscal Year Annual Research Report
持続発展教育の観点を踏まえた地球惑星科学分野での新しい実験・実習・演習教材の開発
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23531214
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
根本 泰雄 桜美林大学, 自然科学系, 准教授 (30301427)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2015-03-31
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Keywords | 小学校 / 中学校 / 理科 / 地球惑星科学 / 実験・実習・演習 / 地震 / 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 / 宮城県 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度は,2013年度末に天候の影響にて行えなかった調査を実施した.2011年度~2013年度に引き続き,主として宮城県を対象として,地震被害と復興・復旧の様子とを「理科」の視点から教材化することを試みるため,これまで行ってきた定点観測を引き続き実施し,教材作成のための資料収集を行った. 3年目となった2013年度の資料収集が,2012年度と同様に天候の影響から3月末までに実施することが困難と判断されたため2014年4月に行い,合わせて2015年3月にも可能な範囲(地域)で行った.この結果,被災後4年間の資料を収集することが出来た.2015年3月に得られた資料も加え,2015年4,5月にてまとめを行う予定で研究を引き続き進めている. 2014年度には,2013年度までの成果に基づき,開発した教材を用いた実践研究も引き続き行った.例えば,(公社)日本地震学会2014年度秋季大会にあわせて開催された,(公社)日本地震学会としては初の試みとなった「親と子の教室」と「教員教室」への協力を行い,特に「教員教室」では演示実験を実施し,教員等へ教材を紹介した.また,中学校1年生を対象とした「理科」の授業などにて実践研究を行った. 作成した実験・実習・演習のレシピを,掲載先として予定しているHPで広く公開することが本研究で残された課題である.また,本研究からも明らかとなった教科間,および教科教育と教科外教育との関係に横渡る課題の整理と,発達段階を考慮したカリキュラム試案の作成を行い,作成したカリキュラム試案の基で必要となる実験・実習・演習を抽出する研究に取り組んでいくことが,今後の課題として横たわっていることも本研究の結果から判明した.
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Research Products
(11 results)