2011 Fiscal Year Research-status Report
柳田国男監修高等学校国語科教科書所収教材の連携的研究
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23531235
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
佐野 比呂己 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60455699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本橋 幸康 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (80386549)
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Project Period (FY) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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Keywords | 柳田国男 / 国語科教材 / 昭和30年代 / 随筆 / 高大連携 |
Research Abstract |
本年度は、柳田教科書所収教材から「ろくをさばく」(三淵忠彦)、「かみなりさま談義」を分析、考察した。また、「ろくをさばく」の筆者である三淵忠彦の『世間と人間』(朝日新聞社)についても取り上げ、他の教科書に所収された「鹿を犬にした話」に重点的に取り組んだ。 また、柳田教科書所収教材の中から「大蛇・小蛇」(片山広子)を取り上げ、研究分担者である高等学校教員との連携により高等学校国語教室での実践を行った。実践に取り組むに際し、事前に日程打ち合わせ、教材研究会を行い、授業後には実践検討会を行った。実践報告から、教材としての有用性、問題点を抽出し、教材価値の検討を行った。時代は経過しても現代の高校生の国語教室において価値ある教材であるという共通認識を持った。 浜本純逸氏、小山清氏からは専門的知識を提供していただき、今後の研究の方向性、研究に資する資料の提示等、ご指導いただいた。柳田がどのような意図を持って、教材選択に至ったのかを精査すべきであり、そのためには柳田の思想そのものを理解し、そこと関連づけながら考察する必要がある。 今年度の研究成果は、学術雑誌、学内紀要に投稿し、計4本の論文が掲載されるに至った。「ろくをさばく」についてはいちおうは研究を完了することができた。「かみなりさま談義」及び「鹿を犬にした話」は研究の端緒にたどりついたところである。また、高大連携により取り組んだ「大蛇・小蛇」の実践研究報告についても学術雑誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
学術雑誌、学内紀要に投稿し、計4本の論文が掲載されるに至った。「ろくをさばく」についてはいちおうは研究を完了することができた。「かみなりさま談義」及び「鹿を犬にした話」は研究の端緒にたどりついたところである。 高大連携により取り組んだ「大蛇・小蛇」の実践研究報告についても研究成果報告に掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
柳田教科書所収教材である「地図をいろどる」(鏑木清方)、及び「ろくをさばく」(三淵忠彦)の関連教材である「鹿を犬にした話」、「規律を守る心」を分析、考察していく。 「浅春随筆」(栃内吉彦)を取り上げ、現代の高等学校国語教室において実践研究に取り組む。その有用性と問題点を抽出し、教材価値を検討する。加えて「大蛇・小蛇」(片山広子)の実践についても再度精査する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
資料調査、学会発表、研究協力者との協議に際し、旅費を使用する。 また、専門的知識の提供、資料の整備等に謝金を使用する。
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Research Products
(5 results)