2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
23540276
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
相馬 充 国立天文台, 光赤外研究部, 助教 (30187885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 暁俊 国立天文台, 重力波プロジェクト推進室, 助教 (30332159)
谷川 清隆 国立天文台, 客員部門, 特別客員研究員 (80125210)
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Keywords | 地球自転変動 / 日月食・星食 / 位置天文学 / 歴史天文学 / 国際研究者交流 韓国 / 国際情報交換 インド:中国 / アジア天文史 |
Research Abstract |
最終年度には主に宣明暦の計算の問題点について研究を行った.日本で行われた暦法の中で宣明暦は,平安時代の貞観4年(西暦862年)から江戸時代の貞享元年(西暦1684年)まで800年以上の長きにわたり使用された暦法で,日本の古記録を調べる上で特に重要な意味を持つ.この宣明暦については,唐書の記述だけでは具体的な計算方法が不明であったので,江戸時代に書かれた安藤有益著『長慶宣明暦算法』をも参照して,正確な宣明暦の計算式を組み立て,計算機プログラムを作成して,どの年の宣明暦でも,自動的に計算できるようにした.その過程において,『長慶宣明暦算法』の表値等にいくつもの間違いがあることが判明した.中でも月の動きの不整の計算において2次補間が使用されていないのは朔の日時の計算と日月食の予報に影響するので特に重要な問題点になりうる.『長慶宣明暦算法』にある計算方法は,内田正男著『日本暦日原典』の作成などにも使用されているので,その間違いが暦日の決定に影響していないか,今後検証していくことが必要になる.東アジアとインドの古代天文記録については,韓国やインドの研究協力者を招いてその記録の信頼性について議論し,古代日食記録および古代星食記録を使った地球自転角パラメータの値の決定を行った. 研究期間全体を通じて行った研究としては,中国・韓国・インド・越南に残る日食や星食の記録を調査し,それらを用いて,紀元1000年までの地球自転角パラメータと月潮汐加速項の値の決定を行った.また,日食の予報を正確に計算するため,日本の月周回衛星「かぐや」のレーザ高度計LALTとアメリカNASAの月周回衛星LROのレーザ高度計LOLAによる精密月地形データを用いて月縁の凹凸の効果を計算できるプログラムを完成させ,実際の日食予報に役立てた.
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] 世界の日食頻度2014
Author(s)
上田暁俊,相馬 充,谷川清隆
Organizer
第4回「歴史的記録と現代科学」研究会
Place of Presentation
国立天文台(東京都)
Year and Date
20140228-20140301
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