2012 Fiscal Year Research-status Report
ゲージ理論と紐理論に於ける可積分性の出現と素粒子物理への予言
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23540316
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
糸山 浩 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (30243158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大田 武志 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 数学研究所専任研究所員 (70419688)
吉岡 礼治 大阪市立大学, 理学(系)研究科(研究院), 数学研究所専任研究所員 (90514555)
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Keywords | integrable system / Seiberg-Witten curve / prepotential / Whitham hierarchy / USp matrix model / partial susy breaking / quiver matrix model / Nekrasov function |
Research Abstract |
平成24年度は研究計画書に掲げた6つの研究課題を一部変更することにより、本研究の自然な進展が促進され順調な進展が得られた。 前年度から継続しているCOLORED HOMPLY、SUPERPOLYNOMIALの導出では、特にすべての対称及び反 対称表現をFIGURE8に対して求めた論文が大きな注目を集め、これを含めて3本の論文を既に出版させた。さらなる進展を計画している。 丸と創始したD TERM DYNAMICAL SUPERSYMMETRY BREAKINGは、第一論文及び国際会議録1つをすでに出版し、1月には対称性の破れ及びSCALAR GLUONの質量を定量的に変分法で定める決定的な論文を著した。現在はこれを踏まえSTANDARD MODELHIGGSに関する予言を検討中である。 矢野の修士論文指導という形で始まった、TYPE1STRINGに於けるFI項生成可否の振幅計算による判定は、計算の最終段階に来ており、面白い進展を見せている。 大田・吉岡との共同研究では、5次元の2d4dCONNECTIONよりPARAFERMION BLOCKの導出に成功し、同時にGAUGE理論側ではALE空間上での INSTANTON和を生成することに成功している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画の一部を変更して、現在の研究状況の自然な発展を促進した。BAID KNOTの表現論的研究は、伝統的な場の量子論の研究ではないが、将来を見つめた研究として重要であり創造的である。これが理由である。 DDSBも独創的なアイデアであり、たくさんの課題、さらなるテーマを与えてくれる。これが理由である。 FI項 IN STRINGSも重要ではあるが近年議論されていないテーマであり、やることが山積している。これが理由である。 2d4d CONNNECTIONの研究に於いてq VIRASORO BLOCKの冪根極限を取る研究は今までになかった。これが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には、当初計画一部変更後の上記の4つの課題:HOMFLY・COLORED KNOTS&BRAIDS、DDSB、FI項IN STRINGS、q VIRASORO BLOCKを継続して研究する。どれもさらなる進展が予感される。それに加え「PREPOTENTIALの変形理論」の進展を目指す。出口の学位論文を指導し、TORUS BLOCKの計算を進める。青柳の修士論文を指導し、STRINGSに於ける糸山・TAYLORの宇宙項を小さくする機構を再考する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
H25年度は年度末3月にMIRONOV MOROZOVの短期来日が予定されており、謝金をこれ に用いる。あとは国内出張旅費が主である。研究資料が膨大になっており、資料整理をバイトをお願いして何回か行う予定である。
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Research Products
(11 results)