2013 Fiscal Year Annual Research Report
高感度・高認識性を有する蛍光プローブによる環境・生体内微量有害重金属イオンの検出
Project/Area Number |
23550077
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
三方 裕司 奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (10252826)
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Keywords | 分子認識 / 蛍光プローブ / 重金属 / 生物無機化学 / キノリン / イソキノリン / 亜鉛 / カドミウム |
Research Abstract |
トリアザシクロノナン骨格を有するトリスキノリンおよびトリスイソキノリン誘導体である,6-MeOTQTACNおよび1-isoTQTACNを合成した。6-MeOTQTACNは亜鉛イオンに対して選択的な蛍光応答を示したが,1-isoTQTACNはほとんど応答しなかった。これは,イソキノリンを有するセンサーには同じ窒素に2つのイソキノリン部位が結合したN,N-ビス(イソキノリルメチル)骨格が必要であることを示している。 また,エチレンジアミンおよびプロパンジアミン骨格に4つの8-キノリノール部位をアルキル鎖で連結した一連の化合物を合成し,金属イオンに対する応答性を調べたところ,8-TQOEPN(N,N,N’,N’-tetrakis(2-(8-quinolyloxy)ethyl)propanediamine)が,カドミウムイオンに対して選択的な蛍光応答を示すことを明らかにした。さらに,我々がこれまで開発してきたTQEN (N,N,N’,N’-tetrakis(2-quinolylmethyl)ethylenediamine)のアナローグである,6-MeO-8-TQEN (N,N,N’,N’-tetrakis(6-methoxy-8-quinolylmethyl)ethylenediamine)も同様にカドミウムイオンに対して選択的な蛍光応答を示すことを見いだした。 その他,カドミウムイオンに対して非常に選択性の高いTQPHEN誘導体,ピロリン酸の蛍光定量検出を可能とするTQHPN-Zn2錯体,非常に選択性の高い水溶性亜鉛センサーであるBQENDAなども開発した。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] 8-TQEN (N,N,N’,N’-tetrakis(8-quinolylmethyl)ethylenediamine) Analogs as Fluorescent Cadmium Sensors: Strategies to Enhance Cd2+-Induced Fluorescence and Cd2+/Zn2+ Selectivity2014
Author(s)
Y. Mikata, A. Takekoshi, A. Kizu, Y. Nodomi, M. Aoyama, K. Yasuda, S. Tamotsu, H. Konno and S. C. Burdette
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Journal Title
RSC Advances
Volume: 4
Pages: 12849-12856
DOI
Peer Reviewed
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